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資料2-1 令和5年度インフルエンザワクチン用製造株とその推奨理由 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00058.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会(第8回 4/24)《厚生労働省》
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感染研では国内の A/H1N1pdm09 亜型ワクチン製造候補
株として、高増殖株 A/Victoria/4897/2022(IVR-238)を入手
し、国内のワクチン製造所4社に分与した。本株について、
各製造所で増殖性(感染価および CCA 価測定)、ショ糖クッ
ション法によるウイルス蛋白収量、およびエーテル処理によ
るスプリット工程、およびろ過工程まで行った生産性が評価
された。増殖性については、感染価は 108〜109 EID50(50%
卵感染価)であり、CCA 価はニワトリ血球で測定可能であ
った。ウイルス蛋白質含量については、今シーズン国内ワク
チン製造株である A/Victoria/1/2020 (IVR-217)と比較したと
ころ、IVR-238 の 4 社の平均は 130%で良好であった。また
継代による抗原性の乖離は認められなかった。さらに、生産
性評価については、今シーズン国内ワクチン製造株である
A/Victoria/1/2020 (IVR-217)と比較したところ、4 社の平均は
122%であり、エーテル処理による収率低下は確認されなか
った。
以上から、令和 5 年度の A/H1N1pdm09 亜型ウイルスの
ワクチン株として A/Victoria/4897/2022(IVR-238)を推奨し
た。