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看護師の確保等に関する提言 日本病院会 (2 ページ)

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出典情報 看護師の確保等に関する提言(6/1)《日本病院会》
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2023 年 6 月 1 日
厚生労働大臣
加 藤 勝 信 様
一般社団法人 日本病院会
会 長
相 澤 孝 夫

看護師の確保等に関する提言
病院では、医師、薬剤師、看護師をはじめとする、多職種かつ多人
数職員がチーム医療として、様々な疾病の患者に対し医療を提供し
ております。
このような中、当会会員病院からの「看護師の離職が増えている」
等の声を受け、本年3月に『看護師の確保状況に関する緊急調査』を
実施したところ、看護師の離職が増加していることとともに、2年前
に比べ看護師の採用が困難となった病院が著しく増加している実態
が明らかとなりました。
看護師が離職する原因は様々で、結婚・出産、人間関係以外にも、
・夜勤の無い美容クリニックや訪問看護ステーションへの転職
・夜勤実施可能者(看護師、看護補助者)の減少による夜勤の激務化
・過酷な労働に見合わない給与
・新型コロナ禍における学生時代の実習経験不足による新人看護師
の離職
・新人看護師の離職に伴う他の看護師への負担増加による疲弊
・新型コロナによるメンタルの不調や風評被害(家族からの要請等)
等の業務に関する内容を含む離職理由が多数出されました。
このことから当会は、生産年齢人口が減少する一方、入院患者の高
齢化等によりケア業務が増加する中でも看護師が十分に確保できる
よう、病院に勤務する全国約 87 万人の看護師の処遇改善のためにも
入院基本料の引き上げほか、当会調査から明らかとなった離職理由
を踏まえた看護師の確保および養成に関する政策の再検討が必要と
考えます。
以上