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資料2-2   ノルトリプチリン含有製剤におけるニトロソアミン類混入リスク評価に関する件(企業見解) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33471.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第3回 6/7)《厚生労働省》
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5.弊社における今後の対応
以上の評価結果から、弊社としては供給を継続するに際しノルトリプチリン製剤について以下の対応を実
施、検討していきます。

• 医療現場において他剤への切替え等を検討するよう周知していきます。
製剤中のN-ニトロソノルトリプチリン許容限度値が0.356 ppmである場合、評価結果は、ICH-M7ガイ
ドラインで許容される「おおよそ10万人に1人の増加」のリスクを上回ります。そのため、本剤の使
用による健康影響評価の結果を情報提供したうえで、医療現場において他剤への切替え等を検討い
ただくよう周知します。
• 当面の間、NDMAの管理値を、出荷の基準値として管理していきます。
ノルトリプチリン製剤は、投与量の急激な減量ないし投与の中止により嘔気、頭痛、倦怠感、易刺
激性、情動不安、睡眠障害等の離脱症状が発現する可能性のあることが知られていることから、医
療現場において他剤への切替え等がされるまでの当面の間は、本剤への患者アクセスを確保する
必要があり、当該製剤の供給を継続する必要があると考えております。供給を途絶させないために
も暫定的な出荷基準を設ける必要があり、そのリスクを考慮しNDMAの一日許容摂取量の96ng/day
から算出される4.267 ppmを基準とし、4.267 ppmを超えるものを出荷しないように管理します。た
だし、当該暫定管理値については、今後の測定結果等を踏まえ更に低減を図ることが可能か検討
します。
• 毒性試験や低減措置の実施可能性につきまして検討していきます。
N-ニトロソノルトリプチリンの発生原因は明確にはなっておらず、ニトロソ化剤の混入源として
は原薬原料、製剤中の添加剤、及び製造用水にごく微量に含まれている亜硝酸塩類、空気中の窒
素酸化物等の可能性が考えられ、ニトロソ化剤混入の低減措置は難しい状況ではありますが、ニ
トロソ化剤の含量の低い原材料の入手可否など検討を進めていきます。毒性試験については情報
収集も含め、検討を進め、本剤中のN-ニトロソノルトリプチリンのリスク管理手法の確立を検討
します。

以上