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3 考察 (1 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html
出典情報 令和5年版高齢社会白書(6/20)《内閣府》
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第 章

図1-3-2-5

情報機器を利用しない理由(複数回答)
0.0

20.0

40.0

48.5
27.7
27.4

使い方が分からないので、面倒だから

文字が見にくいから

第7回(平成22年度調査) n=386

60.0

7.0
8.5

5.7
6.9

80.0 (%)

高齢化の状況

必要性を感じないから

お金がかかるから

1
74.9
70.2

50.9

19.9

18.7

第8回(平成27年度調査) n=248

第9回(令和2年度調査) n=171



資料:内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
(5年ごとに実施)
(注)第 7 回(平成 22 年度調査)及び第 8 回(平成 27 年度調査)と第 9 回(令和 2 年度調査)では調査方法が異なるため留意が必要である。

3

考察

節 〈特集〉高齢者の健康をめぐる動向について

3

えられる。
他方、若いときから健康を心がけている人

今回の特集では、高齢者の健康状態、健康に

は、健康状態が「良い」と回答した割合が高く

ついての心がけ、社会活動への参加、生きがい

なっていることから、高齢者になる前から自ら

などに着目し、新型コロナウイルス感染症の感

の健康に関心を持つことも健康につながる可能

染拡大による高齢者へのコミュニケーションへ

性がある。

の影響やインターネットの活用などについて、

さらに、健康状態と生きがいは非常に強い相

他の調査のデータも活用しつつ分析を行った。

関関係があることから、社会参加活動により、
健康や体力に自信がつき、それが生きがいにつ

(1)高齢者の健康について

ながることも考えられる。

この1年間に社会活動へ参加した人は、健康
状態が「良い」と回答した割合が高くなってい
る一方で、社会活動に参加したいと思わない理

(2)コロナ禍の影響による高齢者のコミュニ
ケーションの変化について

由で最も多いのが「健康・体力に自信がないか

コロナ禍で外出が制限される中、コロナ禍に

ら」であり、社会活動に参加してよかったこと

より、人と直接会ってコミュニケーションをと

として「健康や体力に自信がついた」の割合が

ることが「減った」と回答した割合が6割を超

高くなっていることと併せると、健康状態が良

えている。一方、直接会ってコミュニケーショ

いことが社会活動への参加につながる可能性が

ンをとることが減った人のうち、約3割が直接

あり、また、社会活動に参加することで、健

会わずにコミュニケーションをとることが「増

康・体力に自信がつき、更なる参加につながる

えた」と回答しており、コロナ禍が高齢者によ

という好循環を生み出すことも可能であると考

る非対面のコミュニケーションのきっかけと
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