令和６年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等（詳細版）
２ 入所者の医療面の重症化に伴って必要となった、更に慎重かつ手厚い体制による福祉サービス提供に関する提案
【視点１・２】
【意見・提案を行う背景、論拠】
・ 地域生活への移行の推進等に伴い、入所者の高齢化が進み、かつ入所者に占める医療面の重症患者の割合も高
まっている。【参考資料３、４】
・ このような高度な医療的ケアの提供下にある利用者に対して福祉サービスを提供する場合は、個別の状況に応じ
た障害福祉サービスの提供が必要。
（例）：人工呼吸器ありの利用者を入浴介助する場合、利用者の状況にもよるが、入浴前後の準備や環境調整など
のために人工呼吸器なしの利用者の約1.2倍～2倍の時間を要する
・ このように、医療面の重症化に伴い長期入所を余儀なくされている利用者は、福祉サービス面においてもより慎重
かつ手厚い体制によるケアを必要としている。
・ そのような利用者に対する、医療安全の確保を前提とした、利用者のQOL維持向上のための取組み（例：外出・外
泊の実施）をすすめることが、利用者が希望する生活を実現するための一助になると考える。
【意見・提案の内容】
・ 高度な医療的ケアの提供下（例：人工呼吸器管理下）にある利用者に対する、個別の状況に応じた福祉サー
ビス提供の評価を検討していただきたい。
・ 医療面の重症化により長期入所を余儀なくされている利用者のQOL維持向上のため、利用者の状況を把握してい
る医療職同行による外出・外泊の評価の新設を検討していただきたい。

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