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介護保険最新情報vol.1164(令和5年7月豪雨に伴う避難所等における心身機能の低下の予防及び認知症高齢者等に対する適切な支援について)[4.0MB] (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index_00010.html
出典情報 令和5年7月豪雨に伴う避難所等における心身機能の低下の予防及び認知症高齢者等に対する適切な支援について(8/1付 事務連絡)《厚生労働省》
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表2 災害時の生活機能※低下予防の具体的対策


基本対策:早期発見・解決の「水際作戦」が基本
(1)

「生活不活発病チェック表」による早期発見
・緊急度・対応の内容の判断
・避難所入所時、自宅生活者への訪問時、医療機関受診時、等にチェック

(2)生活不活発病※※への個別的・具体的対応
・ 「生活が不活発化」 した原因の明確化
・生活行為(「活動」)向上指導:・実用歩行指導の重視(様々な歩行補助具の活用)
・実生活の場での指導
(3)家庭・地域での役割、生きがい(「参加」)を向上
・避難所・仮設住宅の中でも積極的に役割をもつ
・ 「参加」 向上についての複数の選択肢を提示し、 本人が選択
(4) 疾患治療時に、 生活不活発病の早期発見と生活の活発化の指導
・ 「活動度」

(どれだけ動くべきか)を指導

(5)生活機能相談窓口を設置:訪問指導・訓練を積極的に行う
(6)早期からの一般啓発:被災者・ボランティアへ



時期別の重点事項:
(1)被災直後: ・ハイリスク者の早期発見



個別的な指導・フォロー

・避難所の環境の整備:通路の確保、

トイレへの距離の配慮など

・ボランティア教育の中で生活不活発病を指導
(2)中・長期: ・個別性と自己選択を尊重した活発な生活づくり
・積極的に新しい役割・生きがいを見つける
・新しいコミュニティづくり


平常時からの準備
(1)生活不活発病を、広く国民一般に啓発
(2) 生活機能低下予防マニュアルの常備
(3)指導者(保健師、ボランティア)研修

※生活機能:①体・精神の働き、 体の部分である 「心身機能」 、 ②ADL (日常生活行為)

・外出・

家事・職業に関する生活行為全般である「活動」、③家庭や社会での役割を果たすこと
である「参加」、のすべてを含む包括概念。
生活機能には健康状態(病気・怪我・ストレスなど)、環境因子(物的環境・人的環
境・制度的環境)、個人因子(年齢・性別・価値観など)などが様々に影響する。
WHO・ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health;
国際生活機能分類) による概念。
※※生活不活発病:廃用症候群(学術用語)が「生活の不活発」を原因として生じることを、当事者
自身に分かりやすくするための名称。

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