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参考資料5_「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)(平成31年4月) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34935.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第14回 8/30)《厚生労働省》
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● これまで、がんの治療法の開発を目指した本態解明に関する研究について
は、新たな治療法開発に結びつく成果を得てきた。今後は、ゲノム解析や
AI(artifitial intelligence)、また生体深部の様々な機能・代謝情報の解
明につながる超偏極技術を用いた MRI 等の画像診断技術等の新たな科学技術
等を用いつつ、新たながんの予防法の開発を目指した本態解明に関する研究
も推進すべきである。
(2)アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究
アンメットメディカルニーズに応えるため、我が国において高度に発達して
いる腫瘍病理学と、ゲノム・エピゲノム解析をはじめとする多層的・分子網羅
的解析技術、高度な臨床情報の収集・解析等を組み合せることより、新規薬剤
開発を進め、開発ラグ解消に向け、強力に研究を推進することが重要である。
これまで、治療法が確立していない EB ウイルス関連白血病に対する世界初の
プロドラッグ抗がん剤の開発等を進め、アンメットメディカルニーズに応える
研究を進めてきた。
しかしながら、これまで知られていなかった新たな遺伝子変異が見つかるな
ど、新たなアンメットメディカルニーズも生じており、また、特に小児固形腫
瘍や希少がんでは、海外で開発された薬剤の導入が遅れているとの指摘もあ
る。これらを踏まえ、引き続き、この分野は強力に推進すべきである。
また、アンメットメディカルニーズは、がんの根治を目的とした治療のみで
なく、支持療法や緩和治療においても存在することから、支持療法や緩和治療
のアンメットメディカルニーズに応える研究が求められている。
以上を踏まえ、戦略の後半期間に支援していくべき研究の方向性は以下のとお
り。


支持療法については進歩が著しいが、細胞障害性抗がん剤や新規の薬剤固
有の副作用等により、依然として、大きな身体的苦痛を伴う場合があることか
ら、ゲノム解析の観点からも、支持療法や緩和治療についての研究を重点的に
推進すべきである。また、がんの本態解明だけではなく、がん患者の身体的・
精神心理的な苦痛に関する機序の解明も進めることで、新たな支持療法や緩
和治療の開発につなげることを目指すべきである。



特に小児固形腫瘍や希少がんでは、海外で開発された薬剤の導入が遅れて
いる。引き続き、アンメットメディカルニーズに応えるべく、小児がん、AY
A世代のがんや希少がんにおける海外で開発された薬剤の導入を進めるとと
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