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参考資料5_「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)(平成31年4月) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34935.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第14回 8/30)《厚生労働省》
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り。
● 従来の治療法に比べ、治療効率の向上、副作用の低減を可能とする治療法の
開発は、患者の QOL 等の観点から重要であるため、治療効率の向上や副作用
の低減を期待できるドラッグデリバリーに係る研究を推進すべきである。
● 重粒子線治療は、従来の放射線治療に比べて短期間での治療が可能であり、
早期の社会復帰に資する治療法である。重粒子線治療にはコストの面での課
題があるため、我が国の独自の技術を活かし、現在進められている装置の小型
化や、炭素に加えて酸素・ヘリウムなどを用いた副作用が少ない治療法の開発
を推進すべきである。また、重粒子線や陽子線等の粒子線治療については、引
き続き、適応症の拡大に向けた研究や治療の最適化に関する研究も推進すべ
きである。
● 新たに注目されている、光や電子、原子など、粒の性質と波の性質をあわせ
持つ量子の振る舞いに関する科学とこれを応用した量子科学技術を活用し、
ナノマテリアルなどを用いた新規の診断技術に係る研究を推進すべきである。
● 例えば、アクチニウムをはじめ、α線を放出する核種による RI(放射性同
位元素)内用療法は、周囲の正常組織の放射線被ばくを軽減する観点から重要
であり、RI 内用療法の研究を推進すべきである。
● 内視鏡手術やロボット支援下手術が実装され普及してきたが、これらの長
期成績については不明な部分もあるため、その成績を検証する研究を推進す
べきである。また、根治性を維持しながらも更に低侵襲化を実現するため、
現場のニーズを踏まえた術中ナビゲーションシステムなどの技術開発を推進
すべきである。
● 新たな治療の開発として、医療機器の開発も重要であり、特に、開発に際し
ては、使い勝手を良くするという観点も重要である。使い勝手を良くするため
には、開発の段階から医療機関と開発する企業等が連携した研究を推進すべ
きである。
(4)新たな標準治療を創るための研究
がん治療は、手術療法、放射線療法、薬物療法等を適切に組み合わせた集学的
治療が最大の治療効果を発揮することから、個々の治療法開発に加え、それらの
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