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総-3○高額医薬品(認知症薬)に対する対応について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00211.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第556回 9/27)《厚生労働省》
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レケンビの効能効果及び作用機序


本剤の対象疾患である「アルツハイマー病」に対する既存の医薬品としてはアリセプト等がある。



本剤は脳内アミロイドβを減少させ、「軽度認知障害及び認知症の進行」を抑制するが、アリセプトは脳
内の神経系(コリン作動性)にあるアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害し、神経系を賦活する
ことで「症状の進行」を抑制させるものであり(認知症の進行自体には影響しない)、本剤とアリセプ
トは作用機序、効能効果が異なる。



その他の既存のアルツハイマー病に対する医薬品もアリセプトと同様にコリン作動性の神経系を賦活す
るものや、興奮性の神経伝達物質のグルタミン酸を抑制して神経細胞を保護するものであり、いずれも
症状の進行を抑制させる効果である。

効能・効果
作用機序

レケンビ

アリセプト

アルツハイマー病による軽度認知障害及び

アルツハイマー型認知症及びレビー小体型

軽度の認知症の進行抑制

認知症における認知症症状の進行抑制

アルツハイマー病は、脳内のアミロイド
斑の蓄積を病理組織学的な特徴とする。
本剤は、ヒト化 IgG1モノクローナル抗体

アルツハイマー型認知症及びレビー小体
型認知症では、脳内コリン作動性神経系の
顕著な障害が認められている。

であり、可溶性アミロイドβ凝集体及び不溶

本剤は、アセチルコリンエステラーゼ

性アミロイドβ凝集体に結合し、脳内アミロ

(AChE)を可逆的に阻害することにより脳

イドβを減少させる。

内ACh量を増加させ、脳内コリン作動性神
経系を賦活する。

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