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参考資料6_がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)(平成31年4月) (10 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35452.html |
出典情報 | 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第15回 9/27)《厚生労働省》 |
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最適な組み合わせによる標準治療の開発が重要である。また、治療の有効性向上
のみならず、安全性や治療中・治療後の QOL 向上をめざした支持療法等におい
ても、科学的根拠に基づく標準治療の開発を推進することが必要である。これま
で、ラジオ波を用いた乳房を切除しない乳がん治療法の開発や、がん治療中の
QOL を低下させないための運動・栄養介入法の有効性の検証、病状の安定時にお
ける慢性骨髄性白血病の安全な薬剤中止法の開発等を進めてきた。がん治療に
おいては、日々新たな治療法が開発され、治療成績の向上につながっているが、
従来の治療とは異なる副作用や、医療費の増加等の問題も出てきており、治療効
果の高い患者や副作用の強く出る患者等を把握し、支持療法も含め層別化した
治療をより一層進めることが重要である。
以上を踏まえ、戦略の後半期間に支援していくべき研究の方向性は以下のとお
り。
● がん治療の効果の評価のみならず、QOL に重点をおいた評価も重要であり、
QOL を高く維持できる標準治療の研究を進めるべきある。また、治療終了から
長い時間が経った後に顕在化するがん治療の副作用もあり、長期予後も視野
に入れた研究も推進すべきである。
●
支持療法及び緩和治療について、ここ数年で方法論や評価指標が確立され
つつあり、研究を推進する基盤の整備が進み、いくつかの研究が開始されつつ
ある。引き続き、標準的な支持療法、緩和治療を開発する研究を進めていくべ
きである。
● がん終末期にしばしば経験する悪液質については、がん患者の QOL の観点
から、その対策が求められているが、悪液質の研究に係る評価モデル系が十分
確立していないため、同分野の研究を進める上での障害となっている。悪液質
の研究を進めるに当たり、評価モデル系の構築とその臨床的有用性の検証を
行うべきである。
● 運動や栄養・食生活等のライフスタイルが、がんの再発予防や生存率等と関
連することについて、科学的に明らかにされてきた一方で、科学的根拠が曖昧
なものもある。がんの治療の一環として、身体活動・運動の増加や栄養・食生
活改善等が有効であるかどうかについて、引き続き、しっかりと科学的根拠を
確立するための研究を推進すべきである。
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のみならず、安全性や治療中・治療後の QOL 向上をめざした支持療法等におい
ても、科学的根拠に基づく標準治療の開発を推進することが必要である。これま
で、ラジオ波を用いた乳房を切除しない乳がん治療法の開発や、がん治療中の
QOL を低下させないための運動・栄養介入法の有効性の検証、病状の安定時にお
ける慢性骨髄性白血病の安全な薬剤中止法の開発等を進めてきた。がん治療に
おいては、日々新たな治療法が開発され、治療成績の向上につながっているが、
従来の治療とは異なる副作用や、医療費の増加等の問題も出てきており、治療効
果の高い患者や副作用の強く出る患者等を把握し、支持療法も含め層別化した
治療をより一層進めることが重要である。
以上を踏まえ、戦略の後半期間に支援していくべき研究の方向性は以下のとお
り。
● がん治療の効果の評価のみならず、QOL に重点をおいた評価も重要であり、
QOL を高く維持できる標準治療の研究を進めるべきある。また、治療終了から
長い時間が経った後に顕在化するがん治療の副作用もあり、長期予後も視野
に入れた研究も推進すべきである。
●
支持療法及び緩和治療について、ここ数年で方法論や評価指標が確立され
つつあり、研究を推進する基盤の整備が進み、いくつかの研究が開始されつつ
ある。引き続き、標準的な支持療法、緩和治療を開発する研究を進めていくべ
きである。
● がん終末期にしばしば経験する悪液質については、がん患者の QOL の観点
から、その対策が求められているが、悪液質の研究に係る評価モデル系が十分
確立していないため、同分野の研究を進める上での障害となっている。悪液質
の研究を進めるに当たり、評価モデル系の構築とその臨床的有用性の検証を
行うべきである。
● 運動や栄養・食生活等のライフスタイルが、がんの再発予防や生存率等と関
連することについて、科学的に明らかにされてきた一方で、科学的根拠が曖昧
なものもある。がんの治療の一環として、身体活動・運動の増加や栄養・食生
活改善等が有効であるかどうかについて、引き続き、しっかりと科学的根拠を
確立するための研究を推進すべきである。
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