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参考資料2 肝炎対策の推進に関する基本的な指針 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35798.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第31回 10/18)《厚生労働省》
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の両立に向けたより一層の普及啓発を行うことが重要である。
(3) 適切な肝炎医療の推進
肝炎患者等の健康保持のためには、個々の状況に応じた適切な治療を受ける
ことが重要である。そのため、医療機関においては、肝炎は症状が進行しなけ
れば自覚症状が乏しいことが多いこと、肝炎患者等に対する偏見や差別が存在
すること等の事情を認識して肝炎患者等に接することが必要である。
肝炎患者等に対し、病態に応じた適切な肝炎医療を提供するためには、専門
的な知識や経験が必要であるため、個々の肝炎患者等は、肝炎医療を専門とす
る医療機関(以下「専門医療機関」という。)において治療方針の決定を受け
ることが望ましい。
また、専門医療機関において治療方針の決定を受けた肝炎患者等は、継続し
て適切な治療を受けることが必要である。
このため、肝炎患者等が、居住地域にかかわらず適切な肝炎医療を受けられ
るよう、地域の特性に応じた肝疾患診療体制を構築するため、拠点病院が中心
となって、専門医療機関等の治療水準の向上、かかりつけ医を含む地域の医療
機関との連携の強化等を図るとともに、ICTの活用等による地域連携の強化
に向けた研究を推進する必要がある。
また、肝炎ウイルスを排除し又はその増殖を抑制する抗ウイルス療法(肝炎
の根治目的で行うインターフェロン治療及びインターフェロンフリー治療又
はB型肝炎の核酸アナログ製剤治療をいう。以下同じ。)については、肝硬変
や肝がんといった、より重篤な病態への進行を予防し、又は遅らせることが可
能である。また、抗ウイルス療法は、結果的にウイルス量が低減することによ
り二次感染の予防につながるという側面もある。このため、引き続き、抗ウイ
ルス療法に対する経済的支援に取り組み、その効果を検証していく必要があ
る。
(4) 肝炎医療をはじめとする研究の総合的な推進
肝炎は国内最大級の感染症であり、感染を放置すると肝硬変や肝がんといっ
た重篤な病態に進行する。このため、肝炎医療の水準の向上等に向けて、肝炎
に関する基礎、臨床及び疫学研究等を総合的に推進する必要がある。
また、肝炎患者等の負担軽減に資するよう、肝炎対策を総合的に推進するた
めの基盤となる行政的な課題を解決するために必要な研究についても、各地域
により異なる肝炎医療等の現状と課題を踏まえて進める必要がある。
(5) 肝炎に関する正しい知識の更なる普及啓発及び肝炎患者等の人権の尊重
肝炎ウイルスは、感染しても自覚症状に乏しいことから、感染に気付きにく
く、また、感染を認識していても、感染者が早急な治療の必要性を認識しにく
い。このため、国民一人一人が感染によるリスクを自覚した対応を図るよう、
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