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薬費-3○高額医薬品(認知症薬)に対する対応について (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000211220_00017.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会・薬価専門部会 合同部会(第1回 10/4)《厚生労働省》
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幅広い費用を勘案した結果の諸外国における活用方法例(カナダ)

 現在のところ、カナダ(CADTH)においては「publicly funded health care payer」(公的医療
支払者)の立場が原則であり、より幅広い費用を勘案した「societal」(社会的)な立場も提出が可
能であるが、再分析等はしておらず、意思決定にも活用していない。

 しかし、2024年以降には、一部の疾患について 「publicly funded health care payer」と
「societal」な立場の両方について、ベースケース分析として活用することの検討を進めている。
 カナダではCADTHの費用効果分析に基づいて、ICERの値が閾値(CAD 50,000/QALY)に到達
する医薬品価格(閾値価格)を算出し、その価格に基づいてpCPAが価格交渉(値引き交渉)を行っ
ている。
 CADTHでは、既存品目について両者の分析を比較検討しており、多くの品目では結果が大きく変
わらないであろうことを想定している。
 2024年度以降どのようになるかは、ハッキリしないが、 しかし両者の分析結果に乖離があるよう
な場合は、 「societal」な立場のみではなく、両者の分析にもとづく閾値価格に基づいて、価格交
渉を行う予定であるとのこと。
「厚生労働科学研究による国立保健医療科学院の聞き取り調査結果(2023/9/25-30実施)」
CADTH : Canadian Agency for Drugs and Technologies in Health
pCPA : pan-Canadian Pharmaceutical Alliance
保健医療経済評価 研 究セ ン ター