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○入院(その3)について 総-2 (152 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》
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低栄養の世界的診断基準

GLIM基準

診調組 入-1
5 . 9 . 6

○ ESPEN(欧州臨床代謝学会)、A.S.P.E.N(アメリカ静脈経腸栄養学会)、PENSA(アジア静脈経腸栄養学
会)、FELANPE(南米栄養治療・臨床栄養代謝学会)による議論を経て、2018年にGLIM※基準による栄養
不良(低栄養)の定義が策定された。 ※ Global Leadership Initiative on Malnutrition
○ 表現型(体重変化、BMI、筋肉量)と病因によって、診断される。
スクリーニング

<重症度判定>

既存のスクリーニングツール(NRS-2002,MNA-SF等)を使用
表現型
重症度

診断のためのアセスメント(GLIM基準)
● 表現型
➢ 体重減少
6か月以内で5% 6か月以上で10%



低BMI

低BMI

筋肉量減少

5~10%:過去6か月以内
10~20%:過去6か月以上

<20: 70歳未満
<22: 70歳以上
アジア
<18.5: 70歳未満
<20: 70歳以上

軽度-中等度の
減少

>10%:過去6か月以内
>20%:過去6か月以上

<18.5: 70歳未満
<20: 70歳以上
アジア
基準未設定

重大な減少

アジア <18.5kg/m2 70歳未満

<20kg/m2 70歳未満

<22kg/m2 70歳以上



ステージ1
中等度の
低栄養

体重減少

<20kg/m2 70歳以上

筋肉量減少

● 病因(※)
➢ 食事摂取量減少/吸収障害
➢ 疾病負荷/炎症

診断
表現型、病因のそれぞれが少なくとも1つあった場合に低栄養
と診断

重症度診断

ステージ2
重度の
低栄養

注)臨床現場で、筋肉量減少を測定し定義する最善の方法についてはコンセンサスなし。
DXA、CT、BIAを推奨するが、機器が調達できない場合は、上腕筋周囲長や下腿周囲長
など身体計測値での評価も可。

(※) 病因に基づく診断分類
慢性疾患で炎症を伴う低栄養
急性期疾患あるいは外傷による高度の炎症を伴う低栄養
炎症はわずか、あるいは認めない慢性疾患による低栄養
炎症はなく飢餓による低栄養(社会経済的や環境的要因による食糧不足に起因)
消化管狭窄、短腸症候群などによる摂取障害や吸収障害

出典:外科と代謝・栄養2022年56巻4号p.107-112及びClinical Nutrition 38 (2019) 1e9 を基に医療課にて作成

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