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資料4-2 国立精神・神経医療研究センター 松本部長 御提出資料 (7 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/231116/medical01_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第1回 11/16)《内閣府》
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市販薬乱用・依存対策
クスリという「モノ」への対策だけでなく、クスリを使う「ヒト」への対策も必要
Supply Reduction 供給低減: 乱用リスクのある市販薬を若者から遠ざける
•政府
•メジコンの販売個数制限対象に(乱用頻度の高さについて十分なエビデンスあり)
•ウットなど、危険性ゆえに医療機関で長く使用されていない薬剤を市販することの見直し(エビデンスはないが臨床経験より有効と考え
られる)
•製薬企業
•過剰摂取しやすい「壜」売りの中止⇒PTPシート化へ(臨床経験より部分的な効果があると考えられる)
•1箱あたりの錠剤数削減(英国におけるエビデンス: Hawton et al, BMJ, 2001)
•販売店舗
•販売個数制限(臨床経験より部分的な効果があると考えられる)
•用途確認、身分確認、年齢確認などの購入時確認(エビデンスなし)

Demand Reduction 需要低減: 市販薬を必要とする若者を減らす
•乱用防止啓発
•違法薬物に偏った薬物乱用防止教室の内容見直し(「ダメ。ゼッタイ。」からの脱却: 米国におけるエビデンス: Ennett et al. How
effective is drug abuse resistance education? A meta-analysis of Project DARE outcome evaluations. Am J Public Health, 1994)
•再乱用防止のための介入(自殺のハイリスク群としての対応が必要)
•原則的対応
•「正直に話せる関係を保つ」
•情報提供
•社会資源(精神保健福祉センター、LINE相談、若者支援団体)の紹介・リーフレット配布(エビデンスはないが臨床経験より有効と考
えられる)
•専門医療
•薬物依存症専門医療機関紹介(急な断薬は危険。ジヒドロコデインの離脱は自殺リスクを高めうる。医学的管理下での漸減が必要)
•(注)ジヒドロコデイン: 鎮咳作用を持つオピオイド系中枢神経抑制物質。延髄の咳嗽中枢に直接作用し、鎮咳作用を発揮する。鎮咳作用はモ
ルヒネの約1/3、コデインの約2倍、精神機能抑制作用・催眠作用及び呼吸抑制作用はモルヒネの約1/4、コデインと同等といわれる。
•(注)地域の薬物依存症専門医療機関: NCASA 依存症対策全国センターのホームページ(https://www.ncasa-japan.jp/)より、「全国の相
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談窓口・医療機関を探す」のボタンをクリックすると、各都道府県・政令指定都市の専門医療機関を調べることが可能。