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感染症週報 2024年第1週(1月1日-1月7日) (10 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-latest/2636-2024/12474-idwr-2024-01.html
出典情報 感染症週報 2024年第1週(1月1日-1月7日)(1/19)《国立感染症研究所》
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Infectious Diseases Weekly Report Japan

2024年 第1週
(1月1日〜 1月7日)
:通巻第26巻 第1号

2024年第1週の推計受診者数の累積は約1107.4万人となった(2024年1月10日現在)。
病原体サーベイランスにおける、インフルエンザウイルス分離・検出速報によると(https://
www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html)、2023/24シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出
報告数は、2024年1月10日現在、AH3亜型が1,526株、AH1pdm09が783株、B型が44株(ビク
トリア系統43株、系統不明1株)検出されている。また、直近5週間の2023年第49週~2024年
第1週では、AH3亜型が103株(57%)、AH1pdm09が64株(35%)、B型が14株(8%)であった。
インフルエンザ入院サーベイランス(全国約500カ所の基幹定点医療機関が週毎に報告するイ
ンフルエンザによる入院患者数、より重症な症例数の推移を反映する)においては、2023年第
36週以降、継続して増加傾向であったが、第49週1,292例、第50週1,331例、第51週971例、第
52週1,161例、2024年第1週1,162例と、直近の数週間は減少傾向であった。ただし、直近の週
は届出の遅れ等で少なく集計される場合があることに注意が必要である。2024年第1週の年齢
別の報告数は、1歳未満(55例)、1~4歳
(135例)、5~9歳(72例)、10代(32例)、20代(21例)、
30代(24例)、40代(34例)、50代(58例)、60代(116例)、70代(225例)、80歳以上(390例)であっ
た。今シーズンの基幹定点におけるインフルエンザによる入院患者の累積報告数は11,993例と
なり、10歳未満が4,212例(35.1%)、70歳以上が4,543例(37.9%)であった(2024年1月10日現
在)
( インフルエンザの発生状況について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/
bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html)。
2023/24シーズンの急性脳炎(5類感染症全数把握対象疾患)におけるインフルエンザ脳症は、
2023年第36週から第52週にかけて114例(疑い症例を含む暫定値)の報告があり、同時期に報
告のなかった2021/22、2022/23シーズンと比較して大きく増加した。検出されたインフルエン
ザウイルスはA型97例(85%)、インフルエンザ疑い例2例を含む型不明例17例(15%)であった。
インフルエンザ脳症の直近5週の報告数は第49週に10例(A型9例、型不明1例)、第50週に
13例(A型11例、型不明2例)、第51週に12例(A型11例、型不明1例)、第52週に5例(A型
5例)、2024年第1週に報告はなかった。ただし最直近の週は届出の遅れ等で少なく集計される
場合があること、当該週は年始を含んでいることに注意が必要である(2024年1月10日現在)。
感染症法に基づくサーベイランス以外の情報においてインフルエンザの流行状況を示唆する
情報として、全国の保育所・幼稚園、小学校、中学校、高等学校におけるインフルエンザ様症
状の患者による休校数、学年閉鎖数、学級閉鎖数を集計する学校サーベイランス〔インフルエン
ザ様疾患発生報告(学校欠席者数):https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-flulike.html〕 と国立
病院機構140病院において医師がインフルエンザを疑い、インフルエンザ迅速抗原検査を実施
した検査件数と検査陽性数が報告されることにより、検査陽性率が把握できる「国立病院機構
におけるインフルエンザ全国感染動向」
(https://nho.hosp.go.jp/cnt1-1_0000202304.html)があ
る。
学校サーベイランスでは、2023年第36〜52週までのインフルエンザ様症状の患者による休校
数、学年閉鎖数、学級閉鎖数の累積は、休校1,305件、学年閉鎖12,932件、学級閉鎖44,479件
となり(2024年1月10日現在)、2022/23シーズンの同時期の累積の休校2件、学年閉鎖33件、
学級閉鎖150件を大きく上回り、インフルエンザ様症状を示す患者の増加を示した。「国立病
院機構におけるインフルエンザ全国感染動向」では、10月上旬~中旬以降、検査数・陽性数・
陽性率は継続して増加傾向であった。直近の2023年12月16~31日に関して、前年の同時期の
結果と比較すると、検査件数はほぼ倍増したが(6,439件→13,755件)、検査陽性件数は10倍以
上増加し(151件→2,013件)、 結果、検査陽性率が2.3%から14.6%に増加した。これらはインフ

Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases

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