Ｎｏ.６６ ２０２３年 １０月

■ 医薬品医療機器総合機構 ＰＭＤＡ 医療安全情報
https://www.pmda.go.jp/

２ 気管切開チューブのサイズ選択及び位置確認の注意点について
（事例）

新しい気管切開チューブに交換した数日後、狭窄音が認められた。気管支鏡検査を実施し
たところ、気管切開チューブの先端に肉芽が形成されていた。なお、交換した気管切開
チューブはこれまで使用していた気管切開チューブに比べて長いことが確認された。

気管切開チューブごとに長さや角度が異なる場合があることから、気管切開チューブの
交換時は、必ず患者の状態を確認し、チームで共有すること。
出血や肉芽形成の
発生頻度が高い部位

気管切開チューブの
先端が気管壁に接触し、
肉芽が形成された！

気管前壁
気管後壁
気管切開孔周辺

肉芽形成

気管支鏡による定期的なチューブの先端の評価を行いましょう。
また、肉芽形成や出血が見られたら、気管切開チューブの長さを調整できる
可動式ウィングを有する気管切開チューブへの交換も考慮しましょう。
気管切開チューブの位置確認方法について

複数の方法で気管切開チューブの位置確認を行うことが可能です。
用手換気
胸郭の挙上や
気道抵抗の確認

人工呼吸器
気道内圧や換気量の確認

胸部Ｘ線画像
気管切開チューブの
位置確認

吸引カテーテル
挿入抵抗の確認

気管支鏡
気管分岐部の確認

カプノメータ
呼出曲線の正常確認

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