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資料1-2 先進医療B評価表(整理番号140) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38038.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第159回 3/14)《厚生労働省》
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先進医療 B
評価委員

主担当: 北川
副担当: 掛江

実施計画等評価表(番号 B140)
副担当: 平川

技術専門委員: 志賀

先進医療の名称

自己脂肪組織由来多系統前駆細胞を用いた歯周組織再生
療法

申請医療機関

大阪大学歯学部附属病院

医療技術の概要

辺縁性歯周炎は主に嫌気性グラム陰性菌からなる口腔
内細菌の持続的感染により歯肉、歯槽骨、歯根膜及びセメ
ント質などの歯を支える組織(以下、歯周組織)に慢性炎
症を生じ、その組織が破壊されていく疾患である。口腔内
細菌は内毒素や酵素を産生して直接的に歯周組織破壊を
惹き起こすだけでなく、宿主に炎症や免疫反応を誘発する
ことにより間接的に歯周組織破壊も惹き起こす。辺縁性歯
周炎の進行により歯周組織が失われた場合、従来の治療方
法では歯周組織を再生させることは困難であり、最終的に
は抜歯に至ることとなる。
辺縁性歯周炎の歯周基本治療として、歯に付着した細菌
バイオフィルム(デンタルプラーク)の除去、プラークが
蓄積する環境の改善、患者へのブラッシングの指導や歯科
医師による非侵襲的プラーク除去療法(スケーリングな
ど)が行われている。これらの歯周基本治療で改善が認め
られない場合に、歯周外科手術が行われる。
より大きな骨欠損を有する重度の歯周組織破壊を伴う
症例に対しては、骨芽細胞、セメント芽細胞、歯根膜細胞
への多分化能を有する未分化間葉系幹細胞を移入する細
胞治療の確立が期待されている。
本研究では、辺縁性歯周炎患者を対象として、フラップ
手術を施行する際に、自己脂肪組織由来多系統前駆細胞を
炭酸アパタイト骨補填材とともに移植する再生医療を先
進医療として実施し、同歯周組織再生療法の有効性、安全
性及び多施設実施の可能性を評価することを目的とする。
○主要評価項目:
移植 36 週後の臨床的アタッチメントの獲得量及びその
経時的変化
○副次評価項目:
(1)移植 36 週後の新生歯槽骨の増加率(規格撮影された
X 線写真を測定し得られる、移植前の欠損の深さに対する
新生した歯槽骨の高さの比率を%で表した数値)及びその