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ライフサイエンス委員会 これまでの議論(論点別)素案 (3 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/01/111060116.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第111回 1/16)《文部科学省》
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なく、性差・個人差・個人内の変化の解明に取り組むことも重要。女性特有の健康問題
の変化を適切に捉え、若年期・性成熟期・更年期・老年期といったライフステージに応じ
た支援に繋げていくことも重要。
〇健康・医療のみならず、地球規模の課題(生物資源、エネルギー)やバイオエコノミー、
環境、農業等医療以外への貢献を積極的に展開する。
【これらを達成する上での分野融合】
〇ライフサイエンスの CMM(Curiosity-Methodology-Mission)を達成する上で、医学、情報
学、数理科学・AI、生物学、疫学等の多彩なバックグラウンドを持つ専門家チームが連
携・糾合していくことが重要。個の技と総合力で勝負していく。
3.具体的な対応方策
(1)基盤力(基礎研究、人材育成、研究基盤)
〇本委員会でも複数の委員から指摘があったように、上記を支える基盤として人材育成、
基礎研究、研究基盤は不可欠な要素。文科省だからこそここを最重要の取組として対応
していく必要。
① 基礎研究力
〇基礎研究についての研究費強化が喫緊の課題。すべての生物を対象とした基礎生命
科学分野の研究が支援されるべきではないか。
〇生命科学研究は息の長い研究であり、数十年先を見据えて「視野の長い基礎研究」に
注力することを明確化することが必要でないか。
〇今後、大規模な生命科学の基礎研究を推進するにあたって、異分野の技術を導入した
チームを構成していくことも益々必要になるのではないか。基礎研究分野においても AI
や量子などの最新の異分野の知見を活用した研究が期待される。
〇米と比較しても、流行に左右されない研究が容認されるのは我が国のメリットであり、こ
のような研究の多様性を維持・拡張しつつ、Disruptive(破壊的)な研究を目指すべきで
ないか。
〇「楽しく奥深い基礎研究」が維持できるように支援をしていく。
② 人材育成
〇ライフサイエンス研究にとって、他の分野と同様、研究に専念できる環境の不足が最も
深刻であり、抜本的な対策が必要(特に臨床研究系の研究時間の低下は深刻)
〇若手研究者育成のためには経済的な基盤を持って人生を安心して歩んでいける環境
が必要。優れた研究者だけを取り上げて応援するプログラムだけではなく、1 年契約を毎
年更新する生活ではない生活を送れる研究基盤をつくっていくべきでないか。
〇若い有能な研究者がより早い段階で独立できるような制度及び独立直後のスタートアッ
プ支援が必要でないか。
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