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ライフサイエンス委員会 これまでの議論(論点別)素案 (6 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/01/111060116.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第111回 1/16)《文部科学省》
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〇我が国のライフ系を基礎から臨床、さらには実用化まで効率的につなげるため、バリュ
ーチェーンをつなぐ枠組みを議論することが重要でないか。
〇基礎から臨床の橋渡しのみならず、双方向のトランスレーショナルリサーチにより予期
せぬ知見やイノベーションが生じる可能性があることに留意。例えば、臨床上のニーズを
重視するリバーストランスレーショナルリサーチにおいて、計画の変更を柔軟かつ機動
的に行っていくことも重要でないか。
〇患者さんはいるのに経済的に成り立たないから薬が出てこないという状況がある。この
状況を解決するため、経済安全保障の観点からのアプローチ等が必要でないか。
〇海外の研究者やベンチャーの人がもつ自立心を国内でも醸成する必要。
〇これまでの支援はスタートアップマインドが低く、一連のスタートアップパッケージを構築
していくべきではないか。
〇一部の企業等から支援が増えていることからも、「エンダウメント」や「寄附(税制控除)」
を通じて「人」への支援を通じた研究資金を戦略的に増加させていくべきでないか。
〇今後の未来の健康医療システムにおいて「個別化医療」「予防・先制医療」が進展して
いくことを予見した取組も必要でないか。
○創薬ターゲットの探索や妥当性検証への AI・データサイエンスの活用により、初期創薬
の革新を図ることも重要でないか。
〇ライフサイエンスと社会との関係も考えていく必要。ELSI とともに、健康医療に関係する
ことだけでなく、社会実装した場合のルール形成を含めた取組も重要でないか。

(3)その他の視点
【研究費システムについて】
〇研究費の選択と集中の結果、研究費が一部に集束し、人材の多様性が失われている。
〇基礎、医療、応用研究にバランスよく資金を投入するとともに、基礎・基盤経費をより充
実させる必要もあるのではないか。
〇より使いやすく参加しやすい投資調達の方法(クラウドファンディングなど)、企業、資産
家などがより参加しやすい仕組みが重要。
〇それぞれのフェーズごとの最適な公と民の投資配分を検討し、人材育成や、実際の実
用化フェーズ、出口に向かっての必要な費用などを捻出すべきではないか。
〇特に若手に対して、多くの研究者に広くファンディングを行う、「種まき・水やり」型の研
究費をより充実させる必要。また、研究課題ではなく、「人」に対するファンディングが重
要。
〇研究費の申請書や研究活動報告書によっては、それが却って研究者の研究時間を阻
害する要因になり得ることから、何かしらの対応が必要でないか。

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