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資料1-3-2 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(スパイクバックス筋注)[709KB] (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html |
出典情報 | 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》 |
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No
年齢
性別
(接種時)
接種日
発生日
(死亡日)
ロット番号
死因等
(報告者による見解・考察等)
基礎疾患等
報告書上の記載
10
11
73歳
76歳
女
男
2023年12月2日
2023年11月24日
2023年12月27日
2024年1月19日
710005A
2023年12月2日 スパイクバックス筋注(1価:オミクロン株XBB1.5)の7
回目を接種した。
同胞と3人で同居し、物忘れなく日常生活は自立していた。かかりつけ
医なかった。動悸や息切れ、疲れやすさなかった。
2023年12月24日20時20分頃に大きな音があって、階段下にうつ伏せ
になっていた。「苦しい」と発語した。救急隊に連絡し、再度声掛けした
ときには意識がなかった。20時32分に救急隊が到着し、心肺停止状態
だった。心肺蘇生で20時45分に心拍が再開した。入浴しようと階段を
降りるところで、14段の階段の10段目に着替えを揃えていた。
心拍は再開したが自発呼吸はなく人工呼吸器管理で外科病棟へ入院
した。
12月25日、26日、27日いずれも瞳孔は散瞳し、対光反射は消失してい 突然死
た。随意運動や刺激への反応はなかった。神経学的な予後は極めて
不良と判断した。家族に現状と予後を説明するとともに、呼吸循環など
全身管理をいつまで続けるか、気管切開術や胃瘻造設術を踏まえた
長期療養を相談した。患者はもともと自然な看取りを望んでいたが、家
族は方針を決められなかった。
12月27日19時31分、患者は死亡した。報告された死因は突然死で
あった。
剖検を実施した。剖検結果に異常は認められなかった。剖検による死
因は心肺停止であった。
肉眼解剖:心筋壊死、冠動脈閉塞、動脈解離、肺動脈血栓なし、両上
部胸膜肥厚、副腎出血、膀胱内膿尿。
710011A
令和5年2月より急性間質性肺炎で治療中。6回目コロナワクチン接種
後7日目頃より急激に呼吸状態悪化、O2吸入下でもSpO2 70%台とな
り、12月5日当院紹介入院となる。
CTでは両肺全体にスリガラス影著明、テータではKL-6、SP-D高値で 急性間質性肺炎
急性間質性肺炎と診断、ステロイドパルス療法施行となり、一時安定
したが12月30日急激に悪化し、人工呼吸を設置したが、離脱に至らず
令和6年1月19日死亡された。
専門家による評価【令和6年1月26日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査
因果関係
(報告医評価)
他要因の可能性
の有無
(報告医評価)
対応するMedDRA PT
不明
間質性肺疾患
剖検
関連あり
不明
関連あり
無
無
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
-
-
注1:各症例の記載は、令和5年10月30日~令和6年1月28日までに、医療機関又は本ワクチンの製造販売業者から副反応疑い報告された内容に基づく。専門家による評価は、特記した場合を除き、令和6年1月28日時点の報告内容に基づき実施。
注2:直近の集計対象期間において新規又は追加報告された症例について、対応する症例Noを記入している。同一症例であっても、報告内容の更新等により医療機関又は製造販売業者から複数回報告される場合がある。同一症例について複数回報告された場合は、評価時点で最後に報告された報告内容に基づき評価している。
注3:「死因等」の記載は副反応疑い報告書の記載(接種の状況、症状の概要、報告者意見)を総合的に考慮の上、記載。資料1-1-2や資料1-2-2の「症状名(PT)」とは異なることがある。
注4:報告書における死因等の記載が基礎疾患の増悪等とされているものについては、本資料においては、「対応するMedDRA PT」は基礎疾患等の名称ではなく、「状態悪化」として整理している。
4
コメント
-
-
専門家による評価【令和6年4月15日時点】
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
評価に用いた報告内容注2
コメント
資料番号
症例No
γ
心停止の原因として報告者は心筋炎をあげているが本例にお
ける病理所見の情報がないため,その原因を推察することはで
きない.なお,所見の項で,「皮下気腫,気胸があるのにもかか
わらず肋骨骨折無し」と記載がある.階段からの転落による外
傷性気胸の場合,肋骨の多発骨折は必発である.しかし肋骨
資料1-1-2-4
骨折無しとすれば,階段転落以前から気胸,皮下気腫が発生し
ていた可能性は否定できない.低酸素状態がベースにあり階段
転落をしたともかんがえられなくはない.それを否定する根拠に
も乏しい.いずれにしても,ワクチン接種と死亡との因果関係は
上記のような理由から情報不足といえる
166
γ
令和5年2月から急性間質性肺炎がベースにある例.この増悪
による死亡と報告者は判断され,ワクチンによる影響を指摘し
ている.しかし,急性増悪の因子のひとつでしかなく,その他の
因子,感冒,ストレス,さらには原因不明例も存在することから, 資料1-1-2-4
ワクチンが原因と断定するための情報(時系列の身体所見,ワ
クチン前の間質性肺炎の各種パラメーターなどの情報)に欠け
るため判断困難
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年齢
性別
(接種時)
接種日
発生日
(死亡日)
ロット番号
死因等
(報告者による見解・考察等)
基礎疾患等
報告書上の記載
10
11
73歳
76歳
女
男
2023年12月2日
2023年11月24日
2023年12月27日
2024年1月19日
710005A
2023年12月2日 スパイクバックス筋注(1価:オミクロン株XBB1.5)の7
回目を接種した。
同胞と3人で同居し、物忘れなく日常生活は自立していた。かかりつけ
医なかった。動悸や息切れ、疲れやすさなかった。
2023年12月24日20時20分頃に大きな音があって、階段下にうつ伏せ
になっていた。「苦しい」と発語した。救急隊に連絡し、再度声掛けした
ときには意識がなかった。20時32分に救急隊が到着し、心肺停止状態
だった。心肺蘇生で20時45分に心拍が再開した。入浴しようと階段を
降りるところで、14段の階段の10段目に着替えを揃えていた。
心拍は再開したが自発呼吸はなく人工呼吸器管理で外科病棟へ入院
した。
12月25日、26日、27日いずれも瞳孔は散瞳し、対光反射は消失してい 突然死
た。随意運動や刺激への反応はなかった。神経学的な予後は極めて
不良と判断した。家族に現状と予後を説明するとともに、呼吸循環など
全身管理をいつまで続けるか、気管切開術や胃瘻造設術を踏まえた
長期療養を相談した。患者はもともと自然な看取りを望んでいたが、家
族は方針を決められなかった。
12月27日19時31分、患者は死亡した。報告された死因は突然死で
あった。
剖検を実施した。剖検結果に異常は認められなかった。剖検による死
因は心肺停止であった。
肉眼解剖:心筋壊死、冠動脈閉塞、動脈解離、肺動脈血栓なし、両上
部胸膜肥厚、副腎出血、膀胱内膿尿。
710011A
令和5年2月より急性間質性肺炎で治療中。6回目コロナワクチン接種
後7日目頃より急激に呼吸状態悪化、O2吸入下でもSpO2 70%台とな
り、12月5日当院紹介入院となる。
CTでは両肺全体にスリガラス影著明、テータではKL-6、SP-D高値で 急性間質性肺炎
急性間質性肺炎と診断、ステロイドパルス療法施行となり、一時安定
したが12月30日急激に悪化し、人工呼吸を設置したが、離脱に至らず
令和6年1月19日死亡された。
専門家による評価【令和6年1月26日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査
因果関係
(報告医評価)
他要因の可能性
の有無
(報告医評価)
対応するMedDRA PT
不明
間質性肺疾患
剖検
関連あり
不明
関連あり
無
無
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
-
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注1:各症例の記載は、令和5年10月30日~令和6年1月28日までに、医療機関又は本ワクチンの製造販売業者から副反応疑い報告された内容に基づく。専門家による評価は、特記した場合を除き、令和6年1月28日時点の報告内容に基づき実施。
注2:直近の集計対象期間において新規又は追加報告された症例について、対応する症例Noを記入している。同一症例であっても、報告内容の更新等により医療機関又は製造販売業者から複数回報告される場合がある。同一症例について複数回報告された場合は、評価時点で最後に報告された報告内容に基づき評価している。
注3:「死因等」の記載は副反応疑い報告書の記載(接種の状況、症状の概要、報告者意見)を総合的に考慮の上、記載。資料1-1-2や資料1-2-2の「症状名(PT)」とは異なることがある。
注4:報告書における死因等の記載が基礎疾患の増悪等とされているものについては、本資料においては、「対応するMedDRA PT」は基礎疾患等の名称ではなく、「状態悪化」として整理している。
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専門家による評価【令和6年4月15日時点】
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
評価に用いた報告内容注2
コメント
資料番号
症例No
γ
心停止の原因として報告者は心筋炎をあげているが本例にお
ける病理所見の情報がないため,その原因を推察することはで
きない.なお,所見の項で,「皮下気腫,気胸があるのにもかか
わらず肋骨骨折無し」と記載がある.階段からの転落による外
傷性気胸の場合,肋骨の多発骨折は必発である.しかし肋骨
資料1-1-2-4
骨折無しとすれば,階段転落以前から気胸,皮下気腫が発生し
ていた可能性は否定できない.低酸素状態がベースにあり階段
転落をしたともかんがえられなくはない.それを否定する根拠に
も乏しい.いずれにしても,ワクチン接種と死亡との因果関係は
上記のような理由から情報不足といえる
166
γ
令和5年2月から急性間質性肺炎がベースにある例.この増悪
による死亡と報告者は判断され,ワクチンによる影響を指摘し
ている.しかし,急性増悪の因子のひとつでしかなく,その他の
因子,感冒,ストレス,さらには原因不明例も存在することから, 資料1-1-2-4
ワクチンが原因と断定するための情報(時系列の身体所見,ワ
クチン前の間質性肺炎の各種パラメーターなどの情報)に欠け
るため判断困難
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