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本邦の医学研究者は研究の評価をどのように捉えているか?アンケート調査の結果を公表 リリース文書 (4 ページ)

公開元URL https://www.ncgm.go.jp/pressrelease/2024/20240509140000.html
出典情報 本邦の医学研究者は研究の評価をどのように捉えているか?アンケート調査の結果を公表(5/9)《国立国際医療研究センターほか》
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せん。評価のあり方について見直しを行う際には、医学系研究者と一口でいっても研究分野や年齢など
によって評価に関する認識が異なることを踏まえ、評価軸自体も研究分野ごとに異なることを受け入れ
ること、そして多様な背景を持つ人々が議論に参加することが重要であると考えられます。
本研究の限界として、自記式アンケートを用いたことが挙げられます。また、3000 を超える回答があ
ったものの、医学研究者の総数から考えると回答者は一部に留まります。研究評価に興味がある人ほど
アンケートに回答する傾向があったことで、回答者の属性や回答内容に偏りが生じた可能性があります。
しかし、本研究は、日本全国の医学研究者が研究評価や研究者評価をどのように捉えているかを調べた
初めての研究です。本研究を行ったチームは、今回の成果を踏まえ、研究評価のあり方について議論する
機運が高まり、研究及び研究者の評価方法を継続的に検討・改善する仕組み作り、ひいては各研究分野の
発展につながることを期待しています。

【参照】
(1) Declaration on Research Assessment (DORA): https://sfdora.org/
(2) Hicks D, Wouters P, Waltman L, et al. Bibliometrics: The Leiden Manifesto for research
metrics. Nature 2015;520(7548):429–31. http://doi.org/10.1038/520429a
(3) 日本学術会議 提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して~望ましい研究評価に向けた課題
と展望~」
:https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-25-t312-1-abstract.html
(4) 日本医学会 医学雑誌編集ガイドライン 2022:
https://jams.med.or.jp/guideline/jamje_2022.pdf

【用語解説】
インパクトファクター: Garfield が提唱した学術雑誌(ジャーナル)の指標で、当該ジャーナルに掲
載された論文が一定期間内に引用された回数の平均値として算出される。本来はジャーナルを評価する
ための指標であるが、しばしばジャーナルに掲載された研究論文自体あるいは掲載した研究者の評価の
ための指標として使用されている。このような慣行が様々な弊害を生むとして問題視されており、下記
の研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)や研究計量に関するライデン声明においても懸念さ
れている。
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)
:科学研究の成果を評価する際に、インパクトファ
クターの不必要な重視などの慣行の改善を求める宣言。2012 年に米国細胞生物学会で学術雑誌の編集者
と出版者のグループによって起草され、すべての科学分野の関連団体に署名による同宣言への支持表明
を求めている。日本では東京大学、理化学研究所、科学技術振興機構などが署名している。
研究計量に関するライデン声明:研究評価における不適切な指標使用の慣行に対し、2015 年に Hicks
を中心とする科学計量学の研究者が公表した 10 項目の基本原則を含む声明。ここではインパクトファク
ターに限らず、h-index や獲得した研究費額などを含む指標一般の限界について注意を促している。
日本医学会総会:日本医学会が四年に一度開催する、日本最大の医学系学術集会。日本医学会は現在
143 の分科会を擁している。2023 年には第 31 回日本医学会総会が東京で開催された。

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