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【参考資料3-1】小児における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有状況実態調査 (概要、結果(補正値)) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40300.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第85回 5/27)《厚生労働省》
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第85回厚生科学審議会感染症部会

小児における検査用検体の残余血液を用いた
新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査(概要、結果(補正値))

2024(令和6)年5月27日

参考資料
3-1

背景

⚫ 民間検査機関における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルス等の抗体保有割合実態調査にて、
1歳未満では、1-9歳に比べて抗体保有割合が高く母体からの移行抗体の影響が示唆されたが、同年齢層の
月齢毎の抗体検査による発生動向の評価が困難であった。
⚫ このため、1歳半未満を対象に、月齢毎の抗体価の比較による移行抗体の抗体保有割合実態調査への影響の実
態を把握するため、小児における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査
を実施した。

本調査の概要

結果

⚫ 調査期間:令和6年1月11日~2月23日

⚫ 抗N抗体と抗S抗体の移行抗体残存期間は異なっていた。

⚫ 対象年齢:1歳半未満(3ヶ月毎・計6区分)

⚫ 抗N抗体は5ヶ月齢まで、抗S抗体は14ヶ月齢まで、移行抗体が
残存。移行抗体残存期間内は、児への感染・ワクチン接種による
抗体保有割合の評価は困難。

⚫ 調査対象者:早産児でない者(在胎週数 37週以上)
⚫ 検査項目:SARS-CoV-2

抗N・S抗体(IgG、IgA)

※母体からの移行抗体の残存期間を推定するため、IgG・IgA
の2つの抗体アイソタイプを測定

⚫ 必要な検体量:血漿または血清 50 µl
⚫ 解析検体数:469検体(69-94検体/区分)
⚫ 検査・解析機関:国立感染症研究所
⚫ 法的根拠:感染症法15条2項に基づく国による疫学調

⚫ 協力機関:協力医療機関(35病院)

⚫ 6-17ヶ月齢児:抗N IgG抗体保有割合
26.8% (95%CI: 21.8-32.4%)(補正値)
⚫ 15-17ヶ月齢児:抗S IgG抗体保有割合
36.4% (95%CI: 24.9-49.1%)(補正値)
⚫ 15-17ヶ月齢児:抗N IgG抗体保有割合
31.8% (95%CI: 20.9-44.4%)(補正値)
※発症防御レベルの抗S抗体価は評価しておらず、検出可能レベルの抗S
抗体移行抗体の残存期間として評価。14ヶ月齢まで母体由来の移行抗
体で児が防御されることを示唆しているわけではないことに注意。

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