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【参考資料3-1】小児における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有状況実態調査 (概要、結果(補正値)) (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40300.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第85回 5/27)《厚生労働省》 |
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小児における検査用検体の残余血液を用いた
新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査(概要、結果(補正値))
結果の解釈における注意点
•
本調査で使用した検査系について
他の調査で使用しているロシュ・ダイアグノシス社Elecsys® Anti-SARS-CoV-2、Elecsys® Anti-SARS-CoV-2 S
は必要となる血液量が多いため、本調査では少ない血液量で測定可能な Meso Scale Discovery社 V-PLEX SARSCoV-2 Panel 31 (IgG) KitおよびV-PLEX SARS-CoV-2 Panel 31 (IgA) Kitを使用した。
•
新生児・乳児におけるIgGとIgAの意義の違い
IgGと異なり母体由来IgAは胎児血流中への選択的移行がないことから、新生児血液中に抗SARS-CoV-2 IgGに
加えて抗SARS-CoV-2 IgAが検出されれば、児への感染もしくはワクチン接種で誘導されたものと考えられる。
一般的に移行抗体は、出生直後から漸減し生後半年程度で消失するが、病原体特異的移行抗体の残存期間は
母体中の抗体価に依存する(母体抗体価が高ければ残存期間が長い)。抗SARS-CoV-2 IgG抗体の移行抗体
持続期間についての報告は限られているが、抗S-IgG移行抗体は半年程度検出されることが報告。
•
IgG測定系とIgA測定系の違い
血液中の主要な抗体アイソタイプはIgGであり、一般的な血清疫学調査で測定される抗体アイソタイプ。今回の調査
で使用したS-IgG/N-IgG検査系は、他の調査で用いられたロシュ・ダイアグノシス社の検査系と高い相関性が確認
されている。
IgAを指標とした血清疫学調査のデータはなく、これまでの血清疫学調査結果との結果の比較は困難。成人感染者
では抗SARS-CoV-2 IgGと抗SARS-CoV-2 IgAは正の相関することが報告されており、小児においても移行抗体の
影響がない状態では、抗SARS-CoV-2 IgGと抗SARS-CoV-2 IgAが相関するため、S-IgA/N-IgA検査系の
カットオフ値はS-IgG/N-IgG検査系のカットオフ値を指標として設定。
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新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査(概要、結果(補正値))
結果の解釈における注意点
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本調査で使用した検査系について
他の調査で使用しているロシュ・ダイアグノシス社Elecsys® Anti-SARS-CoV-2、Elecsys® Anti-SARS-CoV-2 S
は必要となる血液量が多いため、本調査では少ない血液量で測定可能な Meso Scale Discovery社 V-PLEX SARSCoV-2 Panel 31 (IgG) KitおよびV-PLEX SARS-CoV-2 Panel 31 (IgA) Kitを使用した。
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新生児・乳児におけるIgGとIgAの意義の違い
IgGと異なり母体由来IgAは胎児血流中への選択的移行がないことから、新生児血液中に抗SARS-CoV-2 IgGに
加えて抗SARS-CoV-2 IgAが検出されれば、児への感染もしくはワクチン接種で誘導されたものと考えられる。
一般的に移行抗体は、出生直後から漸減し生後半年程度で消失するが、病原体特異的移行抗体の残存期間は
母体中の抗体価に依存する(母体抗体価が高ければ残存期間が長い)。抗SARS-CoV-2 IgG抗体の移行抗体
持続期間についての報告は限られているが、抗S-IgG移行抗体は半年程度検出されることが報告。
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IgG測定系とIgA測定系の違い
血液中の主要な抗体アイソタイプはIgGであり、一般的な血清疫学調査で測定される抗体アイソタイプ。今回の調査
で使用したS-IgG/N-IgG検査系は、他の調査で用いられたロシュ・ダイアグノシス社の検査系と高い相関性が確認
されている。
IgAを指標とした血清疫学調査のデータはなく、これまでの血清疫学調査結果との結果の比較は困難。成人感染者
では抗SARS-CoV-2 IgGと抗SARS-CoV-2 IgAは正の相関することが報告されており、小児においても移行抗体の
影響がない状態では、抗SARS-CoV-2 IgGと抗SARS-CoV-2 IgAが相関するため、S-IgA/N-IgA検査系の
カットオフ値はS-IgG/N-IgG検査系のカットオフ値を指標として設定。
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