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資  料 1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40647.html
出典情報 薬事審議会 血液事業部会運営委員会(令和6年度第1回 6/19)《厚生労働省》
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PMDA提出資料より血液対策課作成(令和5年12月-令和6年2月)
感染症(PT)

出典

概要

番号

詳細版
ページ

【要約】
新規ハセキダニウイルス(HSTV)は、ロシアのアジア地域のマダニと患者から検出された。 全ポリタ
ンパク質とウイルスRdRpに対応するゲノム断片の配列決定により、HSTVは未分類のフラビ様ウイ
ルスに遺伝的に近いことが実証された。HSTV配列の系統解析により、これらのウイルスは、アジ
ア、ヨーロッパ、アフリカ、カリブ海地域で早期に検出されたボレダニウイルス4(BLTV4)に近いこと
が示された。ゲノムの構成は、HSTVとBLTV4も拡大されたFlavi様ポジティブセンスssRNAウイルス
ゲノムを有するフラビウイルス科の推定上の新属として分類される可能性があると予測している。
HSTVの推定人的事故の事例として、ウラジオストク(ロシア)のマダニ媒介感染症の入院患者で
Ixodes persulcatus(イクソデス・ペルスルカトゥス)による攻撃が発見された。この病気は、急性呼吸
器病変を伴う3~5日間の発熱と関連していた。これらの患者では、ダニ媒介性脳炎ウイルス、ボレリ
ア属、アナプラズマ属の二重又は三重の重複感染として、ヒトのダニ媒介感染症の混合も検出され
た。したがって、異なる種類のマダニ、異なる地理的地域及びマダニ攻撃後の患者におけるHSTV抗
体検査、ウイルス分離及びHSTV配列のサーベイランスを研究する必要がある。
【おわりに】
これは、ロシアのマダニとヒトから得られたウイルス配列の新規HSTVと遺伝的多様性を記述した最
初の研究である。このウイルスは、世界中のさまざまな国で発見されたBLTV4に遺伝的に近い。系
統解析により、4つの推定クレード(ヨーロッパ系、アジア系及びアフリカ系)が存在し、以前に報告さ
れたBLTV4とトリンバゴウイルスが存在することが示された。完全なHSTVポリタンパク質が解読さ
れ、ゲノム構造は、HSTV及びBLTVが、RNAウイルスゲノムが拡大したフラビウイルス科内の推定
新属として分類される可能性があることを示唆した。
ヒトにおけるHSTV検出の最初の報告された症例は、急性呼吸器病変を伴う発熱及びダニ媒介性脳
炎ウイルス、ボレリア属、アナプラズマ属の二重又は三重感染などの他のダニ媒介感染症との重複
感染に関連していた。 私たちは、マダニとヒトにおける推定HSTV感染の検出、予防及び制御のた
めの特定のテストの開発に役立つことを提案する。

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<ウイルス>

ウイルス感染

Ticks and Tick-borne
Diseases.
14(2023)102101

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