よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料_これまでの分科会等における主な意見 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40880.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(第6回 6/21)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

令和6年6月7日「第108回

社会保障審議会医療部会」における主な意見①

【かかりつけ医機能報告】
・住民の立場から求めているのは、いわば断らない医療。重篤な症状でない限り、門前払いをせずに気持ちよく診察をしてくれる、相談に乗ってくれるという機能こそがかかりつ
け医の本質。自分が診断、治療までできない場合は責任を持ってしかるべき医療機関につなぐこともかかりつけ医の機能。その上で、患者は症状で訴えることになり、1号機
能の報告は症状が基本。症状を例示して、まず来てくださいということを標榜しているのがかかりつけ医であり、それが明らかにすることで十分。
・町村は、そもそも医療機関が少ない。1号機能を厳格にし過ぎると、かかりつけ医の医療機関がない地域とも受け取れられかねないので注意が必要。
・地域によって医療の偏りもあるため、このかかりつけ医機能報告による影響でかかりつけ医がなくなったり、医療を受けにくくなることがないよう配慮すべき。
・かかりつけ医を探している方がどういう情報をほしいと思っているかを考えると、受診する慢性疾患以外にどんなことなら診てもらえるのか、花粉症、更年期、認知症、腰痛も
含めて診てもらえるのかなど、症状の提示がある方が分かりやすい。診療領域がいいという意見もあるが、診療科は標榜されており、それ以外の診療領域が出てくると患者
は混乱するのではないか。また、研修の修了をかかりつけ医機能の要件にするのではなく、修了者の有無を明確にすれば足りるのではないか。
・患者の医療機関の選択に役に立つものでなければ、今回の制度整備を果たしたとは言えず、一定以上の症状に対して一次診療が可能であることは1号機能の不可欠な要素
であり、案1が妥当。診療領域の報告だけでは、診療科と大きな違いがない。案2の別案で、いずれかの症状では、総合的な診療という1号機能の定義を満たしているのか甚
だ疑問。各症状の全てを自院のみで最後まで完結することを求めているわけではないという前提で、案1を軸に議論すべき。研修によって医療の質を担保することが重要で
あり、報告制度によって地域の実態を見える化した上で、条件を満たす医療機関が増えてくることが患者の選択につながる。
・患者が医療機関を選択する際に役立つものにするには、症状を報告した方が分かりやすい。また、一定の水準をクリアすることが患者の安心につながることから、案2のよう
に、かかりつけ医機能に関する研修は必要。
・治し支える医療においては、コモンディジーズへの診療、臓器別でない総合的・全人的な対応ができることが重要。また、24時間365日対応ができることが重要。患者から見た
ときに、自分の症状があっても、どの診療科にかかればよいか分からず、どこかに相談したいと思う。複数の診療領域の医師や医療機関が対応するにせよ、その患者の生活
や抱えている傷病の全体をオーバービューできる医師、医療機関が必要。
・地域で不足する機能等を把握した上で地域で必要なかかりつけ医機能を連携等で確保できることが目的であり、多くの医療機関が参画できる制度設計にすべき。1号機能を
絞ることは制度の目的としてよくない。患者が考える症状と医師が考える症状は大きな差がでる。症状の裏に隠れている疾患は多岐にわたる場合が多く、患者との間にトラブ
ルが起こる。診療領域の報告の方がよい。患者が医療機関を選ぶ一番の理由は、医師に何でも聞けて相談できること。相談できて、その医療機関に機能がなくても、連携に
よって他院を紹介することで、地域で面として支えられれば、地域の患者には問題なくかかりつけ医機能が確保できているということ。
・1号機能を報告しないと、2号機能が報告できない。多くの医療機関に手を挙げてもらい、地域で何が足りないのか等を議論するのが重要であって、1号機能で絞るべきでは
ない。患者の訴える症状と医師の判断する症状には乖離があり、症状の報告では困乱を招く。自分の専門性を高めた上で開業する医師が多く、地域で医療をやっていると広
い領域を診られるようになるため、標榜科と、かかりつけ医が診られる分野はイコールでない。1号機能では診られる分野を示し、それを住民が見て選ぶことが重要。
・診断をつける責任が伴うため、案1の症状の報告は難しい。医師は症状を診ながら診断をしていくが、診療領域ごとの色々な判断があり、案2に近い形で検討すべき。研修に
ついては、研修を受けなくてもかかりつけ医として対応できる医師もおり、研修修了の有無の案3がよい。
・患者の訴える症状と、医学的に見る症状は必ずしも一致しない。症状を聞いて、どういう疾患が考えられるか、どの検査が必要か、検査結果をみて、疾患を判断し、当該医療
機関で治療が可能であれば行い、専門とは違う場合はしかるべき医療機関に紹介するということが一次診療であることを、患者に理解してもらう必要。案2のような形で広げ
るか、案1であればその点を十分周知して誤解がないようにすべき。
・症状の原因は多々あるわけで、医療者はそれを患者に説明して、自分のところで対応するか、できない場合は連携医療機関や高度医療機関に送ったりする。患者が症状の
報告を見て、何でもできるだろうと思ったら大間違い。案1は医療の中身と違ってくるおそれがあり、案2の方がよいと考える。
・かかりつけ医機能を持つ医療機関の垣根を高くして絞るのではなく、かかりつけ医機能を持つ医療機関を増やして、地域医療のために多くの医療機関が参画して、総力戦で
地域に当たっていく必要。案1の症状は医師免許を持った人はできて当たり前という考えでないと、医師臨床研修を否定することになる。少し自信がない方はかかりつけ医研
修を受けて補填していただく方向だと思うが、かかりつけ医研修や総合診療専門医を必須にすると、垣根は高くなるので、かかりつけ医研修を必須とすることは反対。
・診療時間内外問わず自院や他医療機関と連携して地域住民に対応すること、特定の領域に偏らない広範囲にわたる全人的医療や総合的な医学的管理を行うことが、かかり
つけ医機能として重要。かかりつけ医機能が国民に理解されることを目的に、地域密着型医療機関という通称を検討してはどうか。
・在宅後方支援病院がかかりつけ医機能において重要であり、在支病だけではなく在宅後方支援病院についても記載すべき。

6