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2023年度 福祉・医療施設の建設費について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
出典情報 | 2023年度 福祉・医療施設の建設費について(6/28)《福祉医療機構》 |
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2024-001
図表 10 でみたとおり、病院の平米単価につい
2 医療施設の動向
2.1 病院および老健の平米単価の推移
ては上昇しているが、近年、建設費が高騰する
前述の特養や保育所および認定こども園と同
なか、やや上昇幅が低い印象がある。その理由
様、2012 年度以降平米単価は上昇傾向にあり、
について確認するため、建築工事費デフレータ
2023 年度における病院の平米単価は 411 千円
ーの推移も踏まえつつ、直近の平米単価の動向
と、前年度から 2 千円上昇した(図表 10)
。
について詳しくみていきたい。
また、2014 年度以降の 10 年間をみると 1.49
建設工事費デフレーターの推移をみると、
2012 年度以降年々上昇し、コロナ禍にあった
倍となった。
2020 年度から 2022 年度にかけて急激に上昇し
ているが、2022 年度以降の上昇幅は大きくない
(図表 10)病院および老健の平米単価の推
移
事費デフレーターと平米単価ともに、高止まり
単位:千円
423
346 347
220
202
239
225
275
248
ことが読みとれる(図表 11)
。とはいえ、建設工
365
392
している状況は共通しているようだ。
409 411
370
301
269
291
312
338
313
334
(図表 11)建設工事費デフレーターの推移
312
130.0
273
2024年1~3月時点 123.8
2015年=100
125.0
120.0
病院
老健
115.0
110.0
2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
105.0
年度
100.0
95.0
なお、冒頭にも記載のとおり、本レポートに
機構では毎年、本レポートにて病院に加え介
2022’
2023'
2021’
2020’
2019’
2018’
2017’
2016’
2015’
(2024'1Q)
付先のみである。
2014’
て公表しているデータのサンプルは、機構の貸
2013’
2012’
90.0
資料出所:国土交通省「建設工事費デフレーター(2015 年基準)」
護老人保健施設(以下「老健」という。
)のデー
タを取りまとめた結果を公表しているが、今年
次に、2022 年度と 2023 年度における平米単
度に関しては例年に比べて該当のサンプル数が
価のデータ分布を箱ひげ図で表した(図表 12)。
少なかった。それゆえに個別性が極めて高い内
2023 年度におけるサンプルの中央値は 408
容になってしまう恐れがあるため、今年度にお
千円と前年度から 29 千円上昇した。また、最小
いては老健の建設費に関するデータの公表を割
値は 331 千円と前年度から 55 千円上昇した。
愛する。
箱ひげ図全体を比較すると、2023 年度は四分位
範囲が収まりながらも上方に遷移している。こ
のことから、2023 年度の平米単価については、
実態として上昇基調にあると言えるだろう。
なお、繰り返しにはなるが、いずれの年度に
おいてもサンプル数が多くないことから、必ず
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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図表 10 でみたとおり、病院の平米単価につい
2 医療施設の動向
2.1 病院および老健の平米単価の推移
ては上昇しているが、近年、建設費が高騰する
前述の特養や保育所および認定こども園と同
なか、やや上昇幅が低い印象がある。その理由
様、2012 年度以降平米単価は上昇傾向にあり、
について確認するため、建築工事費デフレータ
2023 年度における病院の平米単価は 411 千円
ーの推移も踏まえつつ、直近の平米単価の動向
と、前年度から 2 千円上昇した(図表 10)
。
について詳しくみていきたい。
また、2014 年度以降の 10 年間をみると 1.49
建設工事費デフレーターの推移をみると、
2012 年度以降年々上昇し、コロナ禍にあった
倍となった。
2020 年度から 2022 年度にかけて急激に上昇し
ているが、2022 年度以降の上昇幅は大きくない
(図表 10)病院および老健の平米単価の推
移
事費デフレーターと平米単価ともに、高止まり
単位:千円
423
346 347
220
202
239
225
275
248
ことが読みとれる(図表 11)
。とはいえ、建設工
365
392
している状況は共通しているようだ。
409 411
370
301
269
291
312
338
313
334
(図表 11)建設工事費デフレーターの推移
312
130.0
273
2024年1~3月時点 123.8
2015年=100
125.0
120.0
病院
老健
115.0
110.0
2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
105.0
年度
100.0
95.0
なお、冒頭にも記載のとおり、本レポートに
機構では毎年、本レポートにて病院に加え介
2022’
2023'
2021’
2020’
2019’
2018’
2017’
2016’
2015’
(2024'1Q)
付先のみである。
2014’
て公表しているデータのサンプルは、機構の貸
2013’
2012’
90.0
資料出所:国土交通省「建設工事費デフレーター(2015 年基準)」
護老人保健施設(以下「老健」という。
)のデー
タを取りまとめた結果を公表しているが、今年
次に、2022 年度と 2023 年度における平米単
度に関しては例年に比べて該当のサンプル数が
価のデータ分布を箱ひげ図で表した(図表 12)。
少なかった。それゆえに個別性が極めて高い内
2023 年度におけるサンプルの中央値は 408
容になってしまう恐れがあるため、今年度にお
千円と前年度から 29 千円上昇した。また、最小
いては老健の建設費に関するデータの公表を割
値は 331 千円と前年度から 55 千円上昇した。
愛する。
箱ひげ図全体を比較すると、2023 年度は四分位
範囲が収まりながらも上方に遷移している。こ
のことから、2023 年度の平米単価については、
実態として上昇基調にあると言えるだろう。
なお、繰り返しにはなるが、いずれの年度に
おいてもサンプル数が多くないことから、必ず
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