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04資料2帯状疱疹ワクチンについて (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41548.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第61回 7/18)《厚生労働省》
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【1】帯状疱疹ワクチンについて (1)これまでの経緯、小委員会での議論等

帯状疱疹について


帯状疱疹は、再帰感染により発症する皮疹、疼痛を特徴とする疾患で、帯状疱疹後神経痛等の合併症を引き起こ
すことがある。また、加齢がリスクであり、70歳頃をピークとして発症する。











• 水痘帯状疱疹ウイルスに初感染(いわゆる『水ぼうそう』)後、生涯にわたって神経に潜伏感染しているウイル
スが、加齢、疲労、免疫抑制状態などの宿主の免疫力低下によって再活性化※して起こる病態。
※再帰感染といい、一般に、初感染と比較して感染力が低いとされる。
• 加齢がリスクとされ、50歳代以降で罹患率が高くなる(ピークは70歳代。)。
• 主な症状は、ウイルスが感染した神経が支配する領域の皮膚の疼痛と皮膚病変(水疱形成)。北海道での研究に
よると、60歳以上の帯状疱疹患者のうち、3.4%が入院を要したとされる。また、合併症として、皮膚病変が治
癒した後に疼痛が残存し数ヶ月から数年持続する「帯状疱疹後神経痛」等がある。
• 治療法として、抗ウイルス薬が存在し、発症早期の治療によって合併症の予防効果も期待できる。
帯状疱疹後神経痛
• 帯状疱疹後神経痛(PHN)は帯状疱疹の代表的な合併症で、皮膚病変が治癒した後に残存する神経障害性疼痛で
ある。皮疹消失後3か月以上にわたって疼痛が持続する場合を指す。痛みは数か月から数年にわたる。
• 帯状疱疹症例の10-50%でPHN を生じると報告されている。加齢はPHN の重要なリスク因子である。また、年齢
の他、帯状疱疹発症時の疼痛の程度、皮疹の数も関与するとされている。

• 特異的な治療法はなく、対症的に薬物療法などが行われる。補助的療法として神経ブロックが考慮される。
出典:帯状疱疹ワクチン ファクトシート

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