○夜間・休日等における薬剤提供のあり方について
⚫ 夜間・休日等の開局時間外においても、薬物療法に関する相談を患
者から受けることや、場合によっては調剤や在宅対応を求められるこ
とが想定される。
⚫ このため、地域包括ケアの一環として、薬局について夜間・休日を含
め、電話相談や調剤等の必要な対応を行う体制を確保することが求
められる。
⚫ 現在、夜間・休日等の調剤対応については、かかりつけ薬剤師・薬局
として対応がなされているほか、地域連携薬局や調剤報酬における
地域支援体制加算の届出薬局など、開局時間外の調剤対応（輪番
制による対応を含む。）が要件となっている薬局等において対応がな
されていると考えられる。
⚫ 一方で、在宅患者への薬物治療の提供の実態について、24 時間対
応を行うこと等を要件とする地域連携薬局の認定等を取得している
薬局の一部において、現実には夜間・休日の調剤が行われていない
ことがあるとの指摘がある。
⚫ このため、本検討会において、地域における夜間・休日等における薬
剤提供のあり方について検討を実施した。
⚫ なお、外来患者と在宅患者において状況等が大きく異なることから、
本検討会では外来患者への夜間・休日対応、在宅患者への夜間・休
日対応に分けて検討を実施した。
○外来患者への夜間・休日対応
⚫ 初期救急医療の観点からは、当番医との連携が必要であり、地域ご
とに必要な体制が整備されていると認識しており、引き続き行政が主
体的に取り組むことが求められる。
⚫ 地域薬剤師会を中心に夜間・休日対応体制の構築等が進められて
いるが、地域の医療資源を有効に活用する観点から、体制構築に当
たっては、地域薬剤師会非会員の薬局も含めた対応が必要であり、
行政機関がしっかり関与して、地域住民への広報・周知を行う必要が
ある。
⚫ 一方、実際に夜間・休日対応を実施している薬局は数多く存在してお
り、令和６年度診療報酬改定において、地域支援体制加算の施設基