よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料4 新型コロナワクチン「コミナティ筋注5~11歳用(1価:起源株 1価:オミクロン株XBB.1.5 2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)」(ファイザー株式会社)添付文書[840KB] (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

** 18.2 中和抗体産生能

401例を対象にコミナティ筋注5~11歳用(起源株)3回目接種後の安
全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現
状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)
は表7のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現
し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接
種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった6)。

1価(オミクロン株XBB.1.5)製剤を21日間隔で2回投与したマウスに
おいて、最終投与の1ヵ月後にオミクロン株(XBB.1.5)に対する中
和抗体の産生が認められた。また、マウスに1価(起源株)製剤を21
日間隔で2回投与後、2価
(起源株/オミクロン株BA.4-5)製剤を1回、
1価(オミクロン株XBB.1.5)製剤を1回、それぞれ1ヵ月間隔で投与
したマウスにおいても、最終投与1ヵ月後にオミクロン株
(XBB.1.5)
に対する中和抗体の産生が認められた9)。

表7 主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%]


21. 承認条件
21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
21.2 現時点での知見が限られていることから、製造販売後、副作用情
報等の本剤の安全性に関するデータを、あらかじめ定めた計画に基
づき早期に収集するとともに、独立行政法人医薬品医療機器総合機
構に提出し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。その際、
国が実施する健康調査等により得られた情報についても適切に反映
すること。
21.3 現在国内外で実施中又は計画中の臨床試験の成績が得られた際
には、速やかに当該成績を独立行政法人医薬品医療機器総合機構に
提出するとともに、本剤の有効性及び安全性に係る最新の情報を、
医療従事者及び被接種者が容易に入手可能となるよう必要な措置を
講じること。また、国が行う本剤の有効性及び安全性に係る情報の
発信について、適切に協力すること。
21.4 本剤の接種に際し、本剤の有効性及び安全性については今後も
情報が集積されることを踏まえ、あらかじめ被接種者又は代諾者に
最新の有効性及び安全性に関する情報が文書をもって説明され、予
診票等で文書による同意を得てから接種されるよう、医師に対して
適切に説明すること。

コミナティ筋注5~11歳用(起源株)接種群
接種回数

評価例数a)

事象全体

Grade 3以上b)

注射部位疼痛

3

371

274(73.9)

2(0.5)

疲労

3

371

169(45.6)

7(1.9)

頭痛

3

371

126(34.0)

3(0.8)

筋肉痛

3

371

68(18.3)

0(-)

悪寒

3

371

39(10.5)

1(0.3)

関節痛

3

371

25(6.7)

0(-)

発熱c)

3

371

25(6.7)

3(0.8)

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)
」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

17.1.3 海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)第Ⅱ/Ⅲ相パート
(参考)
SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の健康な参加者を対象に、コ
ミナティ筋注(起源株)30µgを19~23日間隔で2回接種したときの有
効性及び安全性を検討することを目的として、プラセボ対照無作為
化多施設共同試験を実施した。
16歳以上の参加者36523例(コミナティ筋注(起源株)接種群:18198
例、プラセボ接種群:18325例)を対象に、1つ目の主要有効性評価
項目である「SARS-CoV-2感染歴がない参加者での2回目接種後7日以
降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の
有効性[ワクチン有効性1(VE1)

」を評価した。40137例(コミナテ
ィ筋注(起源株)接種群:19965例、プラセボ接種群:20172例)を
対象に、2つ目の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴の有
無を問わない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感
染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性(VE2)」を評価し
た。解析結果は表8のとおりであった7)。

**
* 22. 包装
10バイアル(オレンジキャップ)
23. 主要文献
1) Clinical Considerations:Myocarditis and Pericarditis
after Receipt of mRNA COVID-19 Vaccines Among Adolescents
and Young Adults
2) 第73回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部
会、令和3年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等
安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料
3) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591048試験)サブ試験D
補助資料
4) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591007試験)(2022年1月
21日承認 CTD2.5.1.2、2.5.4.3、2.5.4.4、2.5.5.2、2.7.6.1)
5) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591007試験)補助資料
6) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591007試験)(2022年8月
30日承認 CTD2.5.1.2、2.5.4.2、2.5.5.2、2.7.6.1)
7) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)(2021年2月
14日承認 CTD2.5.1.2、2.5.4.3、2.5.5.5、2.5.5.7、2.7.6.3)
8) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)補助資料
9) 社内資料:マウス免疫原性試験 補助資料

表8 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

VE1a)

VE2a)

解析対象例数

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

コミナティ筋注
(起源株)接種群

18198

8

プラセボ接種群

18325

162

コミナティ筋注
(起源株)接種群

19965

9

プラセボ接種群

20172

169

ワクチン有効性
[95%信用区間]
(%)

95.0[90.3, 97.6]

94.6[89.9, 97.3]

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ57日と55日であった。また、VE1
及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞ
れ19~23日間の参加者は96.5%(35248例)と96.3%(38665例)
、24~42日間の参加者は3.5%
(1275例)と3.7%(1472例)であった8)
注)有効性の最終解析のカットオフ日:2020年11月14日

24. 文献請求先及び問い合わせ先
ファイザー株式会社
Pfizer Connect/メディカル・インフォメーション
〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7
TEL 0120-664-467

18. 薬効薬理
18.1 作用機序
本剤に含有される修飾ウリジンメッセンジャーRNA(mRNA)は脂質ナ
ノ粒子に封入されており、それにより非複製性であるmRNAが宿主細
胞に取り込まれ、mRNAにコードされるSARS-CoV-2のスパイクタンパ
ク質が一過性に発現する。本剤接種によりスパイクタンパク質に対
する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARSCoV-2による感染症の予防に寄与すると考えられている。

25. 保険給付上の注意
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)

26. 製造販売業者等
26.1 製造販売元
ファイザー株式会社
東京都渋谷区代々木3-22-7
26.2 技術提携

4