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参考資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42171.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第3回 8/21)《厚生労働省》
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第2回の議論のまとめ(4)
◆分娩時や産後における診療やケアの提供について



分娩が開始されると、助産師、医師が四六時中児の監視、そして、母親の監視を行う。



新生児が生まれてきて、小児科医が分娩に立ち会う場合もあるし、異常分娩でなければ立ち会わずにということもあるし、ローリスクであっ
ても急にハイリスクに変わることもありますので、常時待機しているというような状態である。その後は、正常新生児であっても、新生児に
ついて、小児科医がいる病院であれば、毎日チェックをすることになる。



出産は非常に個別性が高く、進み方は人それぞれ、進行状態は刻一刻、時には瞬時に変化する。助産師は、変化する母体と胎児の健康状態
を随時観察し、判断を行い、産痛緩和や栄養補給など必要な支援と、先ほど御紹介したようなバースプランに沿って産婦自身の力を引き出
し、個別的なケアを提供する。同時に、ガイドライン等を遵守し、安心・安全な出産に向けてケアを提供している。



助産師は産婦に寄り添いながら、生活援助も提供しつつ、産婦からの主訴や身体情報から分娩進行状態を評価し、正常な経過をたどってい
るかを評価している。同時に、正常からの逸脱が見られる場合には、直ちに医師に報告し、必要なケアを引き続き行っている。異常に転じた
からといって助産師のケアが中断されたり、助産師が全く関わらない状況になることはない。



分娩期は個別の高い様々な変化が起こるので、助産師は医師に常時報告を行いながら、安全でかつ満足度の高い出産体験となるよう、ケ
アを提供し続けている。



少子化に伴い、産科関連病棟の多くが複数他科との混合病棟となっており、妊産婦と他科患者を同時に受け持つ状況が生じている。刻々と
変化する状態に関して綿密な観察や対応が求められる状況において、分娩進行中の産婦と他科患者を受け持つ状況は双方にとって安全と
は言い難い。



産後入院の数日間で妊産婦と家族が退院後の育児をスムーズにスタートできるよう、メンタルヘルスも含めた支援を届けている。



助産所は家庭的な環境の中で、安心してきめの細かい、一人一人に合わせた妊娠期から育児期までの継続的な助産ケアを行うことが可能。
また、助産所は必要な医療機器や設備を備え、エビデンスに基づいた助産ケアを行える実践能力と環境を整備し、緊急時の連携体制を確保
している。



助産所で正常からの逸脱、もしくはそれが予想される場合には、助産業務ガイドラインに沿って適切に高次医療機関施設と連携して搬送す
るようにしている。出産の現場における助産所の使命は、低リスク妊産婦を安全に管理し、女性が満足できる出産をサポートすることにな
る。そのためには、助産所の嘱託医・嘱託医療機関との連携体制を整えている。



妊娠、出産から産後のケアは、助産業務ガイドライン及び産婦人科診療ガイドラインを遵守している。この助産業務ガイドラインは、助産所で
出産できる低リスクの妊婦について決めた妊婦管理適応リストと、分娩急変したときの対応の決めごとが含まれている。
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