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03 資料1_2024ー25シーズンの季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの供給等について (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43169.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会(第35回 9/2)《厚生労働省》 |
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2024/25シーズンの定期接種で使用する
新型コロナワクチンの抗原組成について
第2回 厚 生 科 学 審 議 会 予 防 接 種・ワ ク チ ン 分 科 会
研
究
開
発
及
び
生
産
・
流
通
部
会 資料
季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの製造株について検討する小委員会 1
(改)
2024(令和6)年5月29日
まとめ
【これまでの経緯】
⃝ 第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(2024年2月5日開催)において、2024年度以降の定期接種で用いる新型コロナワクチンの抗
原構成について、以下の方針とされた。
・最新のWHOの推奨する抗原組成を用いることを基本とすること
・様々なモダリティのワクチンについても、開発状況に応じて用いること
・具体的な議論は研究開発及び生産・流通部会で行うこと
【WHOの推奨】
⃝ 2024年4月に開催されたTAG-CO-VAC(Technical Advisory Group on COVID-19 Vaccine Composition)において、ウイルスの変化がJN.1から継続す
ることが予想されるため、新型コロナワクチンの抗原構成について、JN.1系統及びその下位系統へのより高い中和抗体の誘導を目指すことが推奨され、一つのア
プローチとして1価のJN.1系統の使用が推奨
【製薬企業の報告等】
⃝ 製薬企業から、各社のメッセンジャーRNAワクチン又は組換えタンパクワクチンについて、新たな抗原構成のワクチンの開発状況等が報告された。
〈製薬企業の報告の概要(非臨床試験の結果)〉
● JN.1の成分を含む1価ワクチン接種は、 XBB対応型1価ワクチン接種と比較して、 JN.1に対して誘導される中和抗体価が
・初回接種又は追加接種が完了(※)したマウスにさらに追加して接種した場合は、約2~10倍高かった。
・初回接種として接種した場合は、約3~47倍高かった。
● JN.1の成分を含む1価ワクチン接種は、JN.1系統の他の下位系統(KP.2等)に対して、JN.1と同等程度の中和抗体価の上昇を誘導
※初回接種又は追加接種に用いられたワクチン(従来型ワクチン又はオミクロン株成分を含むワクチン)は、製薬企業によって異なる。
⃝ 国立感染症研究所から、我が国の各系統の検出状況(JN.1系統と並んで、BA.2.86.系統とFL.15.1.1系統の組換えにより生じたXDQ系統(*)
が優位)や、オミクロンXBB.1.5対応1価ワクチンの、JN.1に対する免疫原性等の知見等が報告された。
* XDQ系統はJN.1系統の祖先であるBA.2.86系統と比較して、ワクチンが中和抗体反応の主なターゲットとするスパイクタンパク上のRBD(受容体結合領域)等の構造がBA.2.86
系統と類似していることが知られている。
決定事項
⃝ 2024/25シーズンの定期接種において使用するワクチンの抗原構成について、WHOの推奨と同様に「JN.1系統及びその下位系統へのより高い中和抗
体を誘導する抗原を含むこととし、その一例としては1価のJN.1系統が考えられる。」と決定した。
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新型コロナワクチンの抗原組成について
第2回 厚 生 科 学 審 議 会 予 防 接 種・ワ ク チ ン 分 科 会
研
究
開
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及
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生
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・
流
通
部
会 資料
季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの製造株について検討する小委員会 1
(改)
2024(令和6)年5月29日
まとめ
【これまでの経緯】
⃝ 第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(2024年2月5日開催)において、2024年度以降の定期接種で用いる新型コロナワクチンの抗
原構成について、以下の方針とされた。
・最新のWHOの推奨する抗原組成を用いることを基本とすること
・様々なモダリティのワクチンについても、開発状況に応じて用いること
・具体的な議論は研究開発及び生産・流通部会で行うこと
【WHOの推奨】
⃝ 2024年4月に開催されたTAG-CO-VAC(Technical Advisory Group on COVID-19 Vaccine Composition)において、ウイルスの変化がJN.1から継続す
ることが予想されるため、新型コロナワクチンの抗原構成について、JN.1系統及びその下位系統へのより高い中和抗体の誘導を目指すことが推奨され、一つのア
プローチとして1価のJN.1系統の使用が推奨
【製薬企業の報告等】
⃝ 製薬企業から、各社のメッセンジャーRNAワクチン又は組換えタンパクワクチンについて、新たな抗原構成のワクチンの開発状況等が報告された。
〈製薬企業の報告の概要(非臨床試験の結果)〉
● JN.1の成分を含む1価ワクチン接種は、 XBB対応型1価ワクチン接種と比較して、 JN.1に対して誘導される中和抗体価が
・初回接種又は追加接種が完了(※)したマウスにさらに追加して接種した場合は、約2~10倍高かった。
・初回接種として接種した場合は、約3~47倍高かった。
● JN.1の成分を含む1価ワクチン接種は、JN.1系統の他の下位系統(KP.2等)に対して、JN.1と同等程度の中和抗体価の上昇を誘導
※初回接種又は追加接種に用いられたワクチン(従来型ワクチン又はオミクロン株成分を含むワクチン)は、製薬企業によって異なる。
⃝ 国立感染症研究所から、我が国の各系統の検出状況(JN.1系統と並んで、BA.2.86.系統とFL.15.1.1系統の組換えにより生じたXDQ系統(*)
が優位)や、オミクロンXBB.1.5対応1価ワクチンの、JN.1に対する免疫原性等の知見等が報告された。
* XDQ系統はJN.1系統の祖先であるBA.2.86系統と比較して、ワクチンが中和抗体反応の主なターゲットとするスパイクタンパク上のRBD(受容体結合領域)等の構造がBA.2.86
系統と類似していることが知られている。
決定事項
⃝ 2024/25シーズンの定期接種において使用するワクチンの抗原構成について、WHOの推奨と同様に「JN.1系統及びその下位系統へのより高い中和抗
体を誘導する抗原を含むこととし、その一例としては1価のJN.1系統が考えられる。」と決定した。
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