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参考資料1 委員提出資料 (2 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_kankeisha/dai6/gijisidai.html
出典情報 認知症施策推進関係者会議(第6回 9/2)《内閣官房》
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第 6 回 認知症施策推進関係者会議
認知症本人大使「希望大使」

春原治子委員提出資料

春原 治子と申します。

この度の資料を拝見し、認知症施策推進基本計画の策定
にあたって、以下のとおり意見を申し上げます。
一つは、このスライドにありますように、特養入所中の仲間が地元地域のサロンに出か
けたり、私達が施設を訪問して交流をしてきましたが、認知症が重度になっても、伝え
る力があり、分かり合えるという経験を積み重ねてきました。
どうか最後の時まで「声」を聴いて欲しいと思っています。
また、繰り返しになりますが、私は認知症と診断され、すぐに公表しました。
そして、「認知症とともに生きる希望宣言」を手にしたときは、本当に勇気づけられまし
た。
ですが、1番目にある、「自分自身がとらわれている常識の殻を破り、前を向いて生き
ていきます。」という文章は、診断当初から、私には当たらない、どうしてもしっくり入っ
てきませんでした。何故ならば、歳をとれば誰もが認知症になり得る。私は、地域づくり
セミナーで認知症になっても自分らしく、それまでと変わらず、生きていけることを学ん
でいたからです。
私は、診断後、空白の期間を体験することなく、オープンにして、同じ学びをした地域
の仲間の中で暮らすことが出来ました。この会議に参加させていただいて、地域で「新
しい認知症観」を根付かせることこそが、認知症の人の尊厳ある暮らしへの第一歩だと
つくづく思います。
この1番目の項目が要らなくなる日が早く訪れますように、と願っております。
以上です。

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