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【資料2】新たな地域医療構想において精神医療を位置付ける場合の課題等について (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45081.html |
出典情報 | 新たな地域医療構想において精神医療を位置付ける場合の課題等に関する検討プロジェクトチーム (第1回 11/6)《厚生労働省》 |
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精神医療を取り巻く環境と2040年頃を見据えた課題
精神医療を取り巻く環境
○ 精神病床は医療施設調査(令和2年)において32.4万床、総入院患者数は患者調査(令和2年)において約28.8
万人となっている。入院患者の疾患別では、「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が最も多いが、減少
傾向である。また、平均在院日数は減少し、病床利用率も低下してきている。
○ 1年以上の長期入院患者については、約17万人(総入院患者数の約6割)であり、1年以上入院する新たな長期入
院患者は毎年約3.5万人である。また、長期入院患者では、精神病床における高齢化が進展している。
○ 精神疾患を有する外来患者数は、患者調査(令和2年)において約586.1万人となっており、疾患別では「気分
[感情]障害(躁うつ病を含む)」、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」、「その他の精神及
び行動の障害」の順に多くなっている。また、入院患者と比べて、65歳未満の患者の割合が多い。
○ 精神疾患を有する患者について、気分障害、発達障害、認知症、身体合併症を有する患者の増加等、精神疾患を有
する者の疾病構造が変化している。
2040年頃を見据えた課題
○ 今後、2040年頃を見据えると、精神病床における高齢化の進展等に伴い、入院患者数の減少や病床利用率の低下
が更に見込まれるところ、精神病床の適正化を進め、効率的な精神医療提供体制を確保する必要がある。
○ また、入院患者像や疾病構造の変化が見込まれており、急性期、回復期といった精神入院医療の機能を強化するた
め、精神病床の機能分化・連携、精神医療以外の一般医療との連携体制の強化及び精神科病院の構造改革を進める必
要がある。
○ さらに、精神医療全体における疾病構造の変化等により、精神科外来患者が増加傾向にあることを踏まえ、一般医
療との連携体制の強化、外来・在宅医療提供体制の整備がこれまで以上に重視される。
○ このほか、これまで精神疾患の医療提供体制については、「入院医療中心から地域生活中心へ」という理念を掲げ、
保健医療福祉に関わる多職種・多機関の有機的な連携体制の構築を重要なものとして進めてきているところ、将来を
見据えた更なる地域移行に向けた取組を推進するため、精神医療と一般医療を合わせた医療提供体制全体の議論を進
めていく必要がある。
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精神医療を取り巻く環境
○ 精神病床は医療施設調査(令和2年)において32.4万床、総入院患者数は患者調査(令和2年)において約28.8
万人となっている。入院患者の疾患別では、「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が最も多いが、減少
傾向である。また、平均在院日数は減少し、病床利用率も低下してきている。
○ 1年以上の長期入院患者については、約17万人(総入院患者数の約6割)であり、1年以上入院する新たな長期入
院患者は毎年約3.5万人である。また、長期入院患者では、精神病床における高齢化が進展している。
○ 精神疾患を有する外来患者数は、患者調査(令和2年)において約586.1万人となっており、疾患別では「気分
[感情]障害(躁うつ病を含む)」、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」、「その他の精神及
び行動の障害」の順に多くなっている。また、入院患者と比べて、65歳未満の患者の割合が多い。
○ 精神疾患を有する患者について、気分障害、発達障害、認知症、身体合併症を有する患者の増加等、精神疾患を有
する者の疾病構造が変化している。
2040年頃を見据えた課題
○ 今後、2040年頃を見据えると、精神病床における高齢化の進展等に伴い、入院患者数の減少や病床利用率の低下
が更に見込まれるところ、精神病床の適正化を進め、効率的な精神医療提供体制を確保する必要がある。
○ また、入院患者像や疾病構造の変化が見込まれており、急性期、回復期といった精神入院医療の機能を強化するた
め、精神病床の機能分化・連携、精神医療以外の一般医療との連携体制の強化及び精神科病院の構造改革を進める必
要がある。
○ さらに、精神医療全体における疾病構造の変化等により、精神科外来患者が増加傾向にあることを踏まえ、一般医
療との連携体制の強化、外来・在宅医療提供体制の整備がこれまで以上に重視される。
○ このほか、これまで精神疾患の医療提供体制については、「入院医療中心から地域生活中心へ」という理念を掲げ、
保健医療福祉に関わる多職種・多機関の有機的な連携体制の構築を重要なものとして進めてきているところ、将来を
見据えた更なる地域移行に向けた取組を推進するため、精神医療と一般医療を合わせた医療提供体制全体の議論を進
めていく必要がある。
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