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大腸がん対策を推進するための「大腸がんファクトシート」公開 (5 ページ)

公開元URL https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2025/0327/index.html
出典情報 大腸がん対策を推進するための「大腸がんファクトシート」公開(3/27)《国立がん研究センター》
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 偶発症の頻度調査
 診療と検診の明確な棲み分け
 PHR(Personal Health Record)を活用した検査歴、検診受診歴の把握

まとめ
 大腸がんの罹患数・死亡数を減らすには、より厳密に精度管理が行われた体制で大腸がん検診を
行う必要があります。その上で検診受診率や精密検査受診率が向上すれば、より効果的な検診につ
ながります。
 そのためにも、住民検診、職域検診、人間ドックなどに分かれているデータを集約し、全国レベルで
現状を把握する方法の確立が重要です。
 大腸内視鏡検査のがん検診としての有効性についてはまだ検証中ですが、導入のためには対象者、
処理能力、精度管理、安全性、検査歴など、多くの検討が必要となるため、今から準備をしておく必
要があります。
研究費
研究費名(支援先):国立がん研究センター
研 究 事 業 名:国立がん研究センター研究開発費
研 究 課 題 名:既に実用化されている診断法や新たに開発された早期発見手法の検診への導入
を目指した評価とその情報発信に関する研究(2024-A-16)
研 究 代 表 者 名:小林 望
用語解説


年齢調整死亡率:
高齢者が多い集団のほうががんの死亡率が高くなるため、年齢構成がことなる集団を比較するた
めに、人口構成が基準人口と同じになるように調整した死亡率(高齢化の影響を除外できる)。



1 次予防:生活習慣の見直しなどで病気になること自体を防ぐこと。



2 次予防:検診などで病気を早期に発見して治療すること。



対策型検診:
集団におけるがん死亡率の減少を目的に行われる。一般に公的資金が使用され、有効性の確立
した低侵襲で安価な検査が行われる(住民検診など)。



任意型検診:
個人の死亡リスク減少を目的に行われる。個人が利益と不利益のバランスを判断し、有効性が必
ずしも確立していない検査も含めて行われる(人間ドックなど)。



PHR(Personal Health Record):
健康や医療に関するデータを本人が把握し活用する仕組み。日本ではマイナンバーと紐付けられ
たマイナポータルを利用した一元的管理が進められている。

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