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資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の心筋炎又は心膜炎疑いとして報告された事例の概要 (コミナティ筋注シリンジ12歳以上用)[351KB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00138.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第106回 4/14)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和7年度第1回 4/14)(合同開催)《厚生労働省》
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2024年10月10日、ワクチン接種1日後から微熱があり、発熱のためボルタレン錠25mg、1錠25mgを1日1回で3日
間ほど服薬した。
2024年10月13日、患者は喘息発作を発現した。
2024年10月13日から息苦しさと喀痰分泌が多くなり、徐々に悪化し呼吸困難となったので、2024年10月23日、
患者は報告病院を受診した。SPO2が94%で胸部レントゲン写真で異常を認めなかったが、聴診で乾性ラ音
(Pfeifen)を聴取した。患者は気管支喘息と診断されパルミコート吸入薬、キプレス、アレロックとムコダインを処
方された。
2024年10月29日、受診時、気管支喘息は軽快していた。しかし、階段を登ると呼吸困難が出るようになり、同日
報告病院で診察した。このとき、安静時の呼吸困難は消失し乾性ラ音 (Pfeifen)を聴取しなくなったので、気管支
喘息は軽快したと評価した。労作性の呼吸困難があるので、心筋炎が疑われ、患者はA病院、循環器科を紹介
された。同科の検査で心筋逸脱酵素の血中上昇はなく、NT-preBNPの値も低値であり、心筋炎の可能性は低
いとされたがHb8.9g/dlと低いので経過観察入院となった。
2024年10月30日、退院となり、同日胃潰瘍と報告された(開始日不明)。その後、安静時呼吸困難も労作時呼吸
困難も改善していた。

患者は喘息、心筋炎、呼吸困難、ヘモグロビン減少のため入院した(開始日:2024年10月29日、退院日:2024年
10月30日)。

【転帰】
事象気管支喘息、息苦しさ、喀痰、乾性ラ音の転帰は軽快と報告された。
事象心筋炎、Hb減少、発熱の転帰は不明であった。
報告医師は喘息発作を重篤(医学的に重要)と分類しBNT162B2 OMICRON (JN.1)ワクチンと関連ありと評価し
た。喘息発作の他要因の可能性は胃潰瘍による貧血であった。

【報告医師意見】
10月23日の診察で息苦しさと乾性ラ音 (Pfeifen)を聴取したことから、気管支喘息と診断した。それまでに気管
支喘息の既往はなく、ワクチン接種まで息苦しさもなかったので、ワクチンの副反応であると考えた。今回のワク
チン接種が8回目であったことから、抗原抗体反応が過剰に起きた可能性もあると;思う。
2024年12月02日の追加報告時、医師は事象息苦しさは入院(1日間)となり、事象気管支喘息、喀痰、乾性ラ音
は「上記のいずれにも該当しない(非重篤)」と報告した。

追加情報(2024年12月02日):本報告は、追跡調査の返信により同じ医師から入手した自発追加報告である。
更新情報:患者情報、ワクチン接種歴詳細、新たな事象「心筋炎が疑われ」、「Hb 8.9g/dl」、「微熱」追加、事象
詳細(治療情報、呼吸困難のための入院、喀痰および乾性ラ音が非重篤と再評価された)、臨床検査値更新、
臨床経過。

修正:本追加報告は前報の修正報告である:心筋炎調査票を添付した。
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(参考)事務局追記
2024/10/9 接種当日
2024/10/10 接種後1日
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