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参考資料7 新型コロナワクチン「ヌバキソビッド筋注1mL」(武田薬品工業株式会社)添付文書[1.5MB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00138.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第106回 4/14)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和7年度第1回 4/14)(合同開催)《厚生労働省》
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17.1.1 海外第Ⅲ相試験
(2019nCoV-311試験パート2)
(追加免疫)
(参
考:ヌバキソビッド筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.5)

過去にSARS-CoV-2に対するmRNAワクチンを3回以上接種した
18歳以上の者を対象に無作為化観察者盲検の第Ⅲ相試験を実施
し、ヌバキソビッド筋注(1価:起源株又は2価:起源株/オミ
クロン株BA.5)0.5mLを筋肉内追加接種したときの免疫原性及
び安全性を検討した。
追加接種から28日後のオミクロン株(BA.5)に対する血清中和
抗体価及び抗体応答率の解析結果は表1の通りであり、ヌバキソ
ビッド筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.5)のヌバキソビッ
ド筋注
(1価:起源株)
に対する優越性及び非劣性が確認されたa,b)。
表1

ヌバキソビッド筋注(1価:起源株)に対する優越性及び非劣性
が確認されたa,b)。
表3

オミクロン株(XBB.1.5)
ヌバキソビッド筋注
(1価:オミクロン株
XBB.1.5)

GMTRc)
[両側95%CI]
[ヌバキソビッ
ド筋注(1価:
オミクロン株
c)
GMTc)
GMT
XBB.1.5)vs
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI] ヌバキソビッド
抗体価
筋注(1価:起
源株)]
905.9
156.6
5.8
305
227
[807.1, 1016.8]
[137.0, 179.0] [4.85, 6.91]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
e)
抗体応答
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側95%CI ]
64.3
7.0
57.2
率d)
196/305
16/227
[58.6, 69.6]
[4.1, 11.2] [50.5, 63.2]

追加接種28日後のオミクロン株(BA.5)に対する血清中
和抗体価及び抗体応答率

オミクロン株(BA.5)
ヌバキソビッド筋注
(2価:起源株/オミクロン
株BA.5)

GMTRc)
[両側95%CI]
[ヌバキソビッ
ド筋注(2価:
起源株/オミク
c)
GMTc)
GMT
ロン株BA.5)
N
N
血清中和
[両側95%CI]
[両側95%CI]
vs ヌバキソ
抗体価
ビッド筋注
(1価:起源株)]
1017.8
515.1
2.0
231
227
[891.0, 1162.6]
[450.4, 589.0] [1.69, 2.33]
%
%
抗体応答率の差
n/N
n/N
e)
抗体応答
[両側95%CI]
[両側95%CI] [両側95%CI ]
39.8
12.3
27.5
率d)
92/231
28/227
[33.5, 46.5]
[8.4, 17.3] [19.8, 35.0]
ヌバキソビッド筋注
(1価:起源株)

治験薬が接種された332例を対象に安全性を検討し、各接種後7
日間は電子日誌により副反応を収集した。発現頻度が10%以上
の副反応(全体及びグレード3以上)を表4に示す。副反応の大
部分は、接種後1~4日以内に発現し、持続期間の中央値は局所
性の事象が1.0~2.0日、全身性の事象が1.0~3.5日であった2)。

表4

治験薬が接種された510例を対象に安全性を検討し、各接種後7日
間は電子日誌により副反応を収集した。ヌバキソビッド筋注(1価:
起源株又は2価:起源株/オミクロン株BA.5)群で発現頻度が
10%以上の副反応(全体及びグレード3以上)を表2に示す。副反
応の大部分は、接種後1~4日以内に発現し、持続期間の中央値は
局所性の事象が1.0~2.0日、全身性の事象が1.0~3.5日であった1)。
ヌバキソビッド筋注
(1価:起源株)群
N=251
n(%)
全体
グレード3以上a)
149(59.4)
2(0.8)
98(39.0)
0
94(37.5)
7(2.8)
73(29.1)
2(0.8)
71(28.3)
2(0.8)
42(16.7)
3(1.2)

N=評価例数、n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象
b)局所(注射部位)の事象

17.1.2 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(2019nCoV-313試験パート1)(追加免
疫)
(参考:ヌバキソビッド筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)

過去にSARS-CoV-2に対するmRNAワクチンを3回以上接種した
18歳以上の者を対象に非盲検の第Ⅱ/Ⅲ相試験を実施し、ヌバキ
ソビッド筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)0.5mLを筋肉内追
加接種したときの免疫原性及び安全性を検討した。
免疫原性は、追加接種を受けたヌバキソビッド筋注(1価:オミ
クロン株XBB.1.5)群の309例を対象に評価し、17.1.1海外第Ⅲ
相試験のヌバキソビッド筋注(1価:起源株)群の被験者データ
と比較した。追加接種から28日後のオミクロン株(XBB.1.5)
に対する血清中和抗体価及び抗体応答率の解析結果は表3の通り
であり、ヌバキソビッド筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)の

主な副反応の発現状況

圧痛b)
疼痛b)
疲労
筋肉痛
頭痛
倦怠感
関節痛

主な副反応の発現状況

ヌバキソビッド筋注
(2価:起源株/オミクロン株BA.5)群
N=259
n(%)
全体
グレード3以上a)
圧痛b)
153(59.1)
1(0.4)
疼痛b)
98(37.8)
2(0.8)
疲労
88(34.0)
8(3.1)
頭痛
74(28.6)
3(1.2)
筋肉痛
67(25.9)
2(0.8)
倦怠感
36(13.9)
4(1.5)

ヌバキソビッド筋注
(1価:起源株)

N=評価例数、n=抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GMT:幾何平均抗体価、GMTR:幾何平均比
a)優越性はGMTR(GMT1価:オミクロン株XBB.1.5/GMT1価:起源株)の両側95%CIの下限値が1
を上回る場合と事前に規定した。
b)非劣性は抗体応答率の差(SCR1価:オミクロン株XBB.1.5-SCR1価:起源株)の両側95%CIの下
限値が-10%を上回る場合と事前に規定した。
c)接種群を固定効果、ベースラインの抗体価を共変量としたANCOVA
d)ベースラインがLLOQ以上の場合、
ベースラインから4倍以上増加した被験者の割合。
ベースラインがLLOQ未満の場合、LLOQの4倍以上増加した被験者の割合。
e)Miettinen and Nurminen法

N=評価例数、n=抗体応答がみられた被験者数
CI:信頼区間、GMT:幾何平均抗体価、GMTR:幾何平均比
a)優越性はGMTR(GMT2価:起源株/オミクロン株BA.5/GMT1価:起源株)の両側95%CIの下限値
が1.0を上回る場合
b)非劣性は抗体応答率の差(SCR2価:起源株/オミクロン株BA.5-SCR1価:起源株)の両側95%CIの
下限値が-5%を上回る場合
c)接種群及び年齢層を固定効果、ベースラインの抗体価を共変量としたANCOVA
d)ベースラインがLLOQ以上の場合、
ベースラインから4倍以上増加した被験者の割合。
ベースラインがLLOQ未満の場合、LLOQの4倍以上増加した被験者の割合。
e)Miettinen and Nurminen法

表2

 加接種28日後のオミクロン株(XBB.1.5)に対する血清

中和抗体価及び抗体応答率

ヌバキソビッド筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)群
N=332
n(%)
全体
グレード3以上a)
171(51.5)
1(0.3)
98(29.5)
0
97(29.2)
1(0.3)
97(29.2)
1(0.3)
74(22.3)
2(0.6)
54(16.3)
3(0.9)
39(11.7)
0

N=評価例数、n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告された事象
b)局所(注射部位)の事象

17.1.3 海外第Ⅲ相試験(2019nCoV-301試験)(初回免疫及び追加
免疫)(参考:ヌバキソビッド筋注(1価:起源株))
SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の者を対象に、無作
為化プラセボ対照観察者盲検の第Ⅲ相試験を実施し、ヌバキソ
ビッド筋注(1価:起源株)又はプラセボ0.5mLを3~4週間隔で
2回筋肉内接種したときの有効性及び安全性を検討した。主要
評価項目であるワクチンの有効性(VE)は、ベースライン時の
SARS-CoV-2感染が否定され、2回目接種後7日以降に発症した
COVID-19確定例を対象に評価した。
(1)18歳以上の参加者(初回免疫)
主要解析はCOVID-19確定例が77例集積した時点で実施し、
SARS-CoV-2による感染症に対するVEを評価した。解析結果は
表5の通りであった。なお主要解析時の2回目接種後の追跡期間
(中央値)はヌバキソビッド筋注(1価:起源株)群で64日、プ

-3-

ラセボ群で58日であった3)。
表5

SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

ヌバキソビッド筋注
(1価:起源株)
解析対象
COVID-19
(例)
症例数(%)
17312
14(0.1)

プラセボ
解析対象
(例)
8140

COVID-19
症例数(%)
63(0.8)

VE(%)
[95%信頼区間]a)

90.40[82.88, 94.62]

COVID-19症例:RT-PCR検査陽性かつ発熱、咳、あるいは2つ以上のCOVID-19関連