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資 料1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26025.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第1回 6/8)《厚生労働省》
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PMDA提出資料より血液対策課作成(令和3年11月-令和4年2月)
番号

詳細版
ページ

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北海道において、ダニ媒介性急性熱性疾患と関連する新しいナ
イロウイルスであるエゾウイルスを発見した。患者2名の検体から
ウイルスを分離培養し、樹立した検査法により、これまでにダニ
媒介性感染症と疑われた248検体を後方視的に調査した結果、7
名の感染者が北海道内で発生していた。このウイルスがマダニ
や野生動物にも感染しており、北海道内に定着しているとの報告
である。

3

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中国内モンゴル自治区において、ダニ咬傷7日後に頭痛を含む
多様な症状を伴う熱性疾患を発現した男性から、黒竜江省のダ
ニ類から検出されたベイジナイロウイルス(BJNV)と約97-99%
Emerg Microbes の同一性を有する断片が認められた。さらに同病院でダニ咬傷
全身性ウ
Infect.
のため入院した患者658人のうち、129人がリアルタイムRT-PCR
イルス感
10(2021)1200- でBJNV感染が認められた。調査の結果、BJNV RNAは複数のダ

1208
ニ種から検出され、内モンゴルのウシとヒツジはBJNV RNA陽性
率が高かった。これにより、BJNVが中国北東部の熱性疾患と関
連する可能性が示され、さらに、ダニが潜在的ベクターである可
能性及びヒツジとウシが保有宿主となる可能性が示された。

4

22

感染症

出典

概要

<ウイルス>
情報源:STAT News 初期の疫学データから、南アフリカで、オミ
クロン株はデルタ株よりも急拡大していることが示唆された。他
の変異株にデルタ株が置き換わったよりも早くオミクロン株に置
き換えられている。 同変異株が初めて検出された際、南アフリカ
ProMED-mail
のCOVID-19のレベルは落ち着いた状態であった。同変異株が
コロナウイ
20211130.86999 初めて検出されて以降、症例数は急増している。これはオミクロ
ルス感染
66
ンがデルタよりも増殖力が勝ることを示している可能性がある。
WHOは2021年11月27日、初期のエビデンスで、本変異株により
南アフリカにおいて他の変異株よりも高い割合で再感染が発生し
ていることが示されており、免疫応答を回避する何らかの能力が
示唆されると述べた。
情報源:National Public Radio (NPR) マレーシアとハイチで、複
数のヒトが新たなコロナウイルス(イヌ由来の可能性が高い)に
感染していた。 2017年初頭、医師、看護師、ボランティアなど医
療従事者のチームが、ハイチの診療所でボランティア活動を行っ
た後、Floridaに帰国した。帰国後間もなく、このチームのメンバー
20例が、体調不良を感じ始めた。 University of Floridaのウイル
ス学者によると、コロナウイルスがヒトの新たな病原体の可能性
があることが判明した。 2021年5月、Duke Universityの科学者ら
は、マレーシアの病院の小児において、ほぼ同一の新たなアル
ファコロナウイルスが検出されたと報告した。研究者らは、2017
ProMED-mail
年と2018年に検査を行った患者301例のうち、3%の上気道に、
ウイルス感
20211107.86994 同ウイルスを発見した。 マレーシアのウイルスの遺伝子配列か

98
ら、同ウイルスはイヌに由来する可能性が高く、その後ヒトにジャ
ンプしたことが示唆される。「ゲノムの大部分はイヌコロナウイル
スであった」と、ウイルス学者が2021年5月にNational Public
Radio(NPR)に述べた。イヌコロナウイルス(Canine coronavirus)
によるこれらのヒトの感染は、単独のインシデントであり、大規模
なヒトの感染につながらなかったと考えられる。 非常によく似た
ハイチとマレーシアでそれぞれ発見された2つのウイルス(イヌコ
ロナウイルス)は、同じようなタイムフレームで検出されている
が、世界の別々の地域で検出されている。 現時点では深刻な懸
念の原因ではないが、本ウイルスが進化してより大きな問題にな
るリスクがあることなどについて記載。

熱性感染 Nat Commun.

12(2021)5539

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