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資 料1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26025.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第1回 6/8)《厚生労働省》 |
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感染症
出典
第70回日本感染
症学会東日本地
方会学術集会第
68回日本化学療
細菌感染
法学会東日本支
部総会合同学会
(2021/10/272021/10/29)037
概要
番号
詳細版
ページ
【症例】69歳、女性 【主訴】腹痛、嘔気【現病歴】腹膜癌疑い(多
発肺転移、恥骨部転移、 大網腫瘤)で当院かかりつけ。開腹生
検は希望されず、Best Supportive Careの方針となっていた。3ヶ
月前にPICCを挿入し、在宅で使用していた。来院1日前から腹
痛、嘔気を訴え、腹膜播種に伴う麻痺性イレウスの診断で入院と
し、胃管挿入と補液による保存的加療を行った。末梢静脈と
PICCからの血液培養よりTsukamurella属菌が検出され、PICCを
抜去した。第7病目よりIPM/CS、 LVFXを計14日間投与し、血液
培養の陰性化を確認した。16SrRNA遺伝子解析では複数菌種が
密接に関連し、菌種を同定できなかった。3種類のハウスキーピ
ング遺伝子(groEL、secA、rpoB)の配列を解析し、Tsukamurella
ocularis と同定 した。【考察】Tsukamurella属菌は土壌、水など環
境中に広く生息する偏性好気性弱抗酸性放線菌で、免疫不全者
において血流感染症を引き起こす。在宅患者でカテーテル関連
血流感染症を確認した際は生活環境に生息する菌も考慮する必
要がある。またTsukamurella ocularis は結膜炎の患者の結膜
スワブより2018年に検出された新菌種である。本菌による菌血
症は過去に報告されていない。今後の症例の蓄積により、臨床
病態の解明が望まれる。
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78
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第70回日本感染
症学会東日本地
方会学術集会第
68回日本化学療
細菌感染
法学会東日本支
部総会合同学会
(2021/10/272021/10/29)037
概要
番号
詳細版
ページ
【症例】69歳、女性 【主訴】腹痛、嘔気【現病歴】腹膜癌疑い(多
発肺転移、恥骨部転移、 大網腫瘤)で当院かかりつけ。開腹生
検は希望されず、Best Supportive Careの方針となっていた。3ヶ
月前にPICCを挿入し、在宅で使用していた。来院1日前から腹
痛、嘔気を訴え、腹膜播種に伴う麻痺性イレウスの診断で入院と
し、胃管挿入と補液による保存的加療を行った。末梢静脈と
PICCからの血液培養よりTsukamurella属菌が検出され、PICCを
抜去した。第7病目よりIPM/CS、 LVFXを計14日間投与し、血液
培養の陰性化を確認した。16SrRNA遺伝子解析では複数菌種が
密接に関連し、菌種を同定できなかった。3種類のハウスキーピ
ング遺伝子(groEL、secA、rpoB)の配列を解析し、Tsukamurella
ocularis と同定 した。【考察】Tsukamurella属菌は土壌、水など環
境中に広く生息する偏性好気性弱抗酸性放線菌で、免疫不全者
において血流感染症を引き起こす。在宅患者でカテーテル関連
血流感染症を確認した際は生活環境に生息する菌も考慮する必
要がある。またTsukamurella ocularis は結膜炎の患者の結膜
スワブより2018年に検出された新菌種である。本菌による菌血
症は過去に報告されていない。今後の症例の蓄積により、臨床
病態の解明が望まれる。
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