別添
小児がん拠点病院等の整備に関する指針（案）
Ⅰ 小児がん拠点病院の指定について
１ 小児がん拠点病院（以下「拠点病院」という。）は、小児がん拠点病院の指
定に関する検討会の意見を踏まえ、厚生労働大臣が適当と認めるものを指定
するものとする。
２ 小児がん患者の数が限られている中、質の高い医療及び支援を提供するた
めには、一定程度の医療資源の集約化が必要であることから、地域バランス
も考慮し、拠点病院を全国に 15 か所程度整備するものとする。
３ 厚生労働大臣が指定する拠点病院は、以下の役割を担うものとする。
（１） 地域における小児がん診療のさらなるネットワーク化をすすめ、地域
において適切な連携のもと小児がん医療・支援を提供するため、地域ブロ
ック協議会を設置し、その運営の中心を担い、次に掲げる事項について協
議し実行すること。
（２） 地域における小児がん医療及び支援を提供する中心施設として、また、
ＡＹＡ世代にあるがん患者に対しても適切に医療及び支援を提供する施
設として、Ⅲの１で規定する小児がん連携病院等や、がん診療連携拠点病
院等とも連携し、地域全体の小児・ＡＹＡ世代のがん医療及び支援の質の
向上に資すること。なお、ＡＹＡ世代にあるがん患者とは、ＡＹＡ世代で
発症したがん患者とＡＹＡ世代になった小児がん患者を指す。
（３） 新規に発症した小児がんのみならず、再発したがんにも対応すること。
また、治癒の難しいがんにも対応すること。
（４） 成長期にあるという小児の特性を踏まえた、成長期にあるという小児
の特性を踏まえた、全人的な小児がん医療及びライフステージに応じた支
援を提供すること。すなわち各職種が専門性を活かし協力して、患者のみ
ならず、その家族やきょうだいに対しても、身体的なケア、精神的なケア
を提供し、教育の機会の確保など社会的な問題にも対応すること。
（５） ＡＹＡ世代においては、年代によって、就学、就労等の状況や心理社
会的状況が様々であることから、個々の状況に応じ、多様なニーズを踏ま
えた、全人的ながん医療及び支援を提供すること。全人的ながん医療及び
ライフステージに応じた支援を提供すること。
（６） 専門家による集学的治療及び緩和ケアの提供、心身の全身管理の実施、
患者とその家族に対する心理社会的な支援の提供、適切な療育・教育環境
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