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【資料1】サル痘対策について (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26447.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 会感染症部会(第62回 6/29)《厚生労働省》 |
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サル痘について
資料1
四類感染症
基本情報
病原体
•
•
ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属サル痘ウイルス
西アフリカ型とコンゴ盆地型に分類される。
疫学
•
1958年にポリオワクチン製造のために世界各国から霊長類が集められた施設においてカニクイザル
の天然痘様疾患として初めて報告。1970年にヒト感染事例が現在のコンゴ民主共和国で初めて報告。
平時より西アフリカにおいて地域的な流行が見られる。
アフリカ大陸以外ではヒトのサル痘は確認されていなかったが、2003年に米国で愛玩用に輸入され
た齧歯類を介して、合計71名の患者が発生。死者なし。
その後、米国等計15カ国で患者が確認されているが、先進国での発生は輸入事例のみで、アフリカ大
陸以外でヒトの間での大規模な感染事例は確認されていなかった。
本年5月以降、欧州を中心に市中感染の拡大が確認されている。日本ではこれまで発生は確認されて
いない。
•
•
•
•
感染経路
•
•
リスなどの齧歯類が自然宿主として考えられている。
感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者との接近した対面
での飛沫への長時間の曝露(prolonged face-to-face contact)、患者が使用した寝具等との接触等に
より感染。
臨床経過
•
•
•
潜伏期間は7-21日(平均12日)。症状の出現から、発疹が無くなるまでは感染させる可能性がある。
発疹、発熱、発汗、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節腫脹
重症例では臨床的に天然痘と区別できず、従来のサル痘流行国であるアフリカでの致命率は数~10%
と報告。今般の欧米等の流行において、これまで発生がなかった国での死亡例の報告はなし。
予防・診断・治療
予防
•
天然痘ワクチンが、曝露後の発症予防及び重症化予防に有効とされる。(日本国内でも生産、備蓄あり。)
診断
•
病変部位からのウイルス分離、PCR法による病原体の遺伝子の検出。
治療
•
対症療法が基本。国内において承認されている特異的な治療薬はないが、欧州においてTecovirimatが
承認されている。
1
資料1
四類感染症
基本情報
病原体
•
•
ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属サル痘ウイルス
西アフリカ型とコンゴ盆地型に分類される。
疫学
•
1958年にポリオワクチン製造のために世界各国から霊長類が集められた施設においてカニクイザル
の天然痘様疾患として初めて報告。1970年にヒト感染事例が現在のコンゴ民主共和国で初めて報告。
平時より西アフリカにおいて地域的な流行が見られる。
アフリカ大陸以外ではヒトのサル痘は確認されていなかったが、2003年に米国で愛玩用に輸入され
た齧歯類を介して、合計71名の患者が発生。死者なし。
その後、米国等計15カ国で患者が確認されているが、先進国での発生は輸入事例のみで、アフリカ大
陸以外でヒトの間での大規模な感染事例は確認されていなかった。
本年5月以降、欧州を中心に市中感染の拡大が確認されている。日本ではこれまで発生は確認されて
いない。
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感染経路
•
•
リスなどの齧歯類が自然宿主として考えられている。
感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者との接近した対面
での飛沫への長時間の曝露(prolonged face-to-face contact)、患者が使用した寝具等との接触等に
より感染。
臨床経過
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潜伏期間は7-21日(平均12日)。症状の出現から、発疹が無くなるまでは感染させる可能性がある。
発疹、発熱、発汗、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節腫脹
重症例では臨床的に天然痘と区別できず、従来のサル痘流行国であるアフリカでの致命率は数~10%
と報告。今般の欧米等の流行において、これまで発生がなかった国での死亡例の報告はなし。
予防・診断・治療
予防
•
天然痘ワクチンが、曝露後の発症予防及び重症化予防に有効とされる。(日本国内でも生産、備蓄あり。)
診断
•
病変部位からのウイルス分離、PCR法による病原体の遺伝子の検出。
治療
•
対症療法が基本。国内において承認されている特異的な治療薬はないが、欧州においてTecovirimatが
承認されている。
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