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【資料1】サル痘対策について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26447.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第62回 6/29)《厚生労働省》
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国際保健規則緊急委員会(IHR-EC)を受けたWHO事務局長の声明について
 令和4年6月23日(木)12時(日本時間の23日19時)から、WHOの国際保健規則緊急委員会(IHR-EC) が開催
され、今般の欧州・北米を中心としたサル痘の感染拡大が、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public
Health Emergency of International Concern:PHEIC)に該当するか否かの意見を専門家に求めた。
 緊急委員会は、今般の国際的なサル痘の感染拡大が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には該当しな
い旨、事務局長に対して助言。
 これをふまえ、25日21時(日本時間26日4時)に、事務局長は、現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊
急事態」には該当しない旨の声明を発表。

緊急委員会の結論の概要
 緊急委員会は、今般の多国間のサル痘の流行は、これまでに発生がなかった国々での発生、それらの国の大多数の
症例が、若年の男性のMSMで発生しているという事実関係等、多くの側面が典型的ではないことに留意した。また、
委員会は、アフリカの国々における発生が、長年にわたって顧みられず、十分に管理されていないことを強調した。
 緊急委員会は、今般の国際的なサル痘の感染拡大が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には該当しな
いことのコンセンサスを得た。
 緊急委員会は、流行状況に関する以下の兆候が、PHEICの再評価の実施を促すべきであると考慮した。









今後21日間の症例(現在影響を受けている集団間及びそれ以外の集団)の増加速度の増加の証拠
性産業従事者(sex workers)の間での症例の発生
新しいサル痘発生国の著しい拡大、サル痘流行国での著しい症例の増加の証拠
治療が不十分なHIV感染者を含む免疫不全者や妊婦、小児などの脆弱な集団における症例の増加
報告症例における重篤度の増加のエビデンス(罹患率・致死率・入院率の増加)
動物集団への逆の流入(reverse spillover)の証拠
伝播性の増加、病原性、免疫逃避の形質、抗ウイルス薬への抵抗性、対策効果の低下に関連する有意なウイルスゲノムの変化
西部・中部アフリカ以外のこれまで報告のない国での病原性の高い型(clades)と関連する症例クラスターの証拠
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