都民に提供すること。
ア 法令等に基づき対応が求められる医療
精神科救急医療や感染症医療（主に一類・二類）など、法令上又は歴史的経過から、
行政の積極的な関与が期待され、都が主体となって担うべき医療を法人が提供するこ
と。
イ 社会的要請から特に対策を講じなければならない医療
都民ニーズ、患者ニーズと比較して、一般医療機関等のサービス提供が質的・量的
に不足する医療分野について、都の医療政策を推進する上で担うべき医療を提供する
こと。
（ア）一般医療機関での対応が困難な医療
難病医療や島しょ医療など、多様なマンパワーの確保や特別な対応が必要で採
算の確保が難しいことなどから、民間の取組が困難な医療を提供すること。
（イ）都民ニーズが高く高度な医療水準とそれを支える総合診療基盤により対応する
医療
周産期医療（ＭＦＩＣＵ、ＮＩＣＵ対応等）やがん医療（難治性、合併症併発等）
など、都民ニーズが高く、総合診療基盤に支えられたより高度な医療や、合併症等
への対応等、他の医療機関を補完するために担うべき医療を提供すること。
ウ 新たな医療課題に対して先導的に取り組む必要がある医療
小児がん医療や児童・思春期精神科医療など、時代に応じた新たな医療課題に対し
て、一般医療機関の医療提供体制が確立するまでの間対応する医療を提供すること。
（２）各医療の提供
ア がん医療
質の高いがん医療を提供するとともに、一般医療機関では対応が難しい難治性がん
や再発がん、合併症を伴うがん患者に対し、高度で専門的ながん医療を提供すること。
精密検査が必要な都民に精度の高い診断を行うこと。
イ 精神疾患医療
質の高い精神疾患医療を提供するとともに、一般医療機関では対応が難しい精神科
救急医療、精神科身体合併症医療など、専門性の高い精神疾患医療を提供すること。
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律（平
成 15 年法律第 110 号）に基づく精神疾患医療を提供すること。
ウ 救急医療
いつでも、誰でも、その症状に応じた医療を受けられるよう、総合的な救急医療を
提供すること。
重症・重篤な患者や一般医療機関では対応が難しい特殊な診療を必要とする患者に
対し、高度で専門的な救急医療を提供すること。
エ 災害医療
災害拠点病院等として、都や地域の医療機関等と連携し、災害医療を提供すること。
平時から、関係機関等と連携して災害時における受入訓練等を行い、地域の災害対

4