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資料3-2 6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ(素案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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としての資質・能力や適性に課題がある等により、他の分野への進学を希望する学生
の支援にあたっては、低学年など早期の段階から相談体制を充実させること等により、
本人の希望に応じた進路変更など多様なキャリアパスを確保できるよう配慮すること
が重要である。


また、6年制の課程に入学したものの、やむを得ない理由等により卒業に至らなか

った場合であっても、科目等履修生として大学の単位を取得すること等により、一定
の要件を満たした場合には、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構による審査を
経て、同機構による学士(薬科学)の学位授与が可能であり、学生の進路を狭めるこ
とのないよう適切な助言を行うことが望まれる。
ウ)FD/SD、教学IR


学修者本位の教育の観点から、学修成果や教育効果を最大化するためには、教職員

の能力向上が不可欠であり、大学は、教育理念やディプロマ・ポリシーを踏まえ、自
学が目指す教育を提供するために望ましい教員像を定義し、対象者の役職に応じた適
切かつ最適なファカルティ・ディベロップメント(FD)及びスタッフ・ディベロッ
プメント(SD)を組織的かつ体系的に実施することが重要である。


このため、大学の教員一般に求められる基礎的な知識・技能や望ましい資質・能力

を身に付けさせるためのFDに加えて、最新の臨床現場に対する理解などの医療を取
り巻く環境の変化に対応するためのFDを実施し、実施後の取組に関する効果測定を
通じて、質の向上につなげていく必要がある。その際、指導力に課題を有する教員に
対しては、講習会等の研修機会を十分に充実させた上で、必要に応じて配置の在り方
を再検討すべきである。


教学IR(インスティテューショナルリサーチ)は、質の高い薬学教育の根幹をな

すものであり、客観的なデータ及び分析結果に基づくカリキュラムの見直しや学生の
特徴を踏まえた効果的な学修方法の改善・充実に取り組み、その結果を評価する取組
を継続することが重要である。


例えば、1年次修了時点の成績とその後の成績との相関性が高いとの分析結果があ

り、低学年次におけるモチベーションの維持・向上が学修効果を高める可能性が指摘
されているが、各大学においてこうした分析を踏まえ、低学年次のカリキュラムや学
生サポート体制の在り方の重点的な検討やカリキュラムの見直しによるクォーター制
の導入など、学修を効果的に実施するために教学IRを活用することが考えられる。


また、教学IRによる解析等に基づき課題を抽出し、改善に向けたFDのテーマ設

定を行うことも有効であり、取り組みの効果を検証するための測定指標を事前に設定
しておくことが重要である。


このほか、卒業生に対するフォローアップ調査等を行うことを通じて、卒業後の状
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