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資料1 医療従事者の安全を確保するための対策について (1 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/010744.html
出典情報 医療従事者の安全を確保するための対策について(7/13)《日本医師会》
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医療従事者の安全を確保するための対策について
令和4年 7 月

1 はじめに-本委員会設置の目的-
埼玉、大阪において患者及び医療従事者が犠牲となった事件を契機に、患者やそ
の家族からの暴言、暴力、様々なハラスメントに関して、医療従事者が深刻な状況に
おかれている実態が浮き彫りとなった。
日本医師会は、医療従事者の安全確保策を検討するために、本会、都道府県医師
会役員、及び参与(弁護士)を委員とし、また厚生労働省、警察庁をオブザーバーとす
る本委員会を設置し、検討を重ねた。
本とりまとめは、安全確保に関する都道府県医師会の取り組み状況を把握するた
めに実施したアンケートの結果等も踏まえ、医療従事者の安全を確保するために、医
療従事者及び医療機関、厚生労働省、警察などが具体的に取り組むべき対策案を提
示するものである。

2 医療従事者の安全確保をめぐる現状
埼玉、大阪での事件を踏まえた委員の議論から、医療現場の現状について以下の
問題点を抽出した。
(1)

医療従事者の「危険察知力」について
熱心な医師は患者の生活にまで深く介入してしまう傾向があり、患者・家族
からの暴言、暴力、各種ハラスメントが重大な事件に発展するという「危機意
識」を持ちにくいことが指摘された。

(2)

医療従事者の相談窓口、ネットワークの必要性について
医療機関には、患者・家族とのトラブルについて第三者に相談することへの
抵抗感があると考えられるが、地域のネットワークにおいて、「危険情報」の共
有が可能になれば、トラブル回避の一助となり得ると思われる。

(3) 警察の介入について
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