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参考資料3:循環器病対策推進基本計画 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27052.html |
出典情報 | 循環器病対策推進協議会(第8回 7/29)《厚生労働省》 |
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(1)循環器病の予防や正しい知識の普及啓発
(現状・課題)
循環器病の多くは、運動不足、不適切な食生活、喫煙等の生活習慣や肥満等の
健康状態に端を発して発症する。その経過は、生活習慣病の予備群、循環器病を
はじめとする生活習慣病の発症、重症化・合併症の発症、生活機能の低下・要介
護状態へと進行するが、患者自身が気付かないうちに病気が進行することも多
い。
ただし、いずれの段階においても生活習慣を改善することで進行を抑えられ
る可能性がある。このため、循環器病の発症予防のみならず、再発予防や重症化
予防としても生活習慣の改善が重要であるといえる。特に、運動を行うことはロ
コモティブシンドローム(運動器症候群)やフレイルの予防となるだけでなく、
心不全などの治療にもつながる。また、近年、発達しているウェアラブルデバイ
ス等のIT機器を活用することで生活習慣を自己管理し、必要に応じ、早期の医
療機関の受診等につなげることや、循環器病の主要な危険因子となる生活習慣
病に対する様々な手段による治療等により、循環器病の包括的なリスク管理を
行うことも重要である。
このほか、適切な治療を受けられなければ、その予後に悪影響を及ぼす可能性
の高い循環器病もある。例えば、心房細動は、脳卒中や心不全の発症及び増悪に
しょう
も影響を与える。また、下肢末 梢 動脈疾患も治療が遅れると下肢の切断に至る
さく
場合もあり、予後の悪化につながる。大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの
弁膜症は、早期の症状には気が付かないことも多い一方で、治療が遅れると予後
りゅう
が悪くなる傾向がある。大動脈 瘤 は、破裂すると突然死に至ることもあり、破
裂する前に治療する必要があるが、症状を認めにくいこともある。その他、心筋
症、遺伝性疾患等を含め、循環器病に対して、適切な診断、治療及び重症化予防
を行うことが必要である。
国民が適切に循環器病の予防・重症化予防や疾患リスクの管理を行うことが
できるようにするためには、まずは、循環器病に関する正しい知識の普及啓発が
必要である。あわせて、循環器病の後遺症についても国民が正しく理解する必要
がある。
加えて、循環器病は、急激に病態が変化する場合があるものの、適切な治療に
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(現状・課題)
循環器病の多くは、運動不足、不適切な食生活、喫煙等の生活習慣や肥満等の
健康状態に端を発して発症する。その経過は、生活習慣病の予備群、循環器病を
はじめとする生活習慣病の発症、重症化・合併症の発症、生活機能の低下・要介
護状態へと進行するが、患者自身が気付かないうちに病気が進行することも多
い。
ただし、いずれの段階においても生活習慣を改善することで進行を抑えられ
る可能性がある。このため、循環器病の発症予防のみならず、再発予防や重症化
予防としても生活習慣の改善が重要であるといえる。特に、運動を行うことはロ
コモティブシンドローム(運動器症候群)やフレイルの予防となるだけでなく、
心不全などの治療にもつながる。また、近年、発達しているウェアラブルデバイ
ス等のIT機器を活用することで生活習慣を自己管理し、必要に応じ、早期の医
療機関の受診等につなげることや、循環器病の主要な危険因子となる生活習慣
病に対する様々な手段による治療等により、循環器病の包括的なリスク管理を
行うことも重要である。
このほか、適切な治療を受けられなければ、その予後に悪影響を及ぼす可能性
の高い循環器病もある。例えば、心房細動は、脳卒中や心不全の発症及び増悪に
しょう
も影響を与える。また、下肢末 梢 動脈疾患も治療が遅れると下肢の切断に至る
さく
場合もあり、予後の悪化につながる。大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの
弁膜症は、早期の症状には気が付かないことも多い一方で、治療が遅れると予後
りゅう
が悪くなる傾向がある。大動脈 瘤 は、破裂すると突然死に至ることもあり、破
裂する前に治療する必要があるが、症状を認めにくいこともある。その他、心筋
症、遺伝性疾患等を含め、循環器病に対して、適切な診断、治療及び重症化予防
を行うことが必要である。
国民が適切に循環器病の予防・重症化予防や疾患リスクの管理を行うことが
できるようにするためには、まずは、循環器病に関する正しい知識の普及啓発が
必要である。あわせて、循環器病の後遺症についても国民が正しく理解する必要
がある。
加えて、循環器病は、急激に病態が変化する場合があるものの、適切な治療に
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