モニタリング項目

グラフ
①－１

8 月 18 日 第 98 回モニタリング会議のコメント
(1) 新規陽性者数の 7 日間平均は、前回 8 月 9 日時点（以下「前回」という。）の約 29,563 人/日から、8 月 17
日時点で 22,602 人/日に減少した。
(2) 新規陽性者数の増加比が 100％を超えることは感染拡大の指標となる。今回の増加比は約 78％となった。
【コメント】
ア）新規陽性者数の 7 日間平均は、8 月 17 日時点で 22,602 人/日と 2 週間連続して減少している。増加比も、
前回の約 95％から今回は約 78％と、2 週間連続して 100％を下回っている。しかし、今週の新規陽性者数は、
お盆休み期間中の休診に伴う検査数の減少、医療機関から行政への検査結果報告の遅延等の影響を受けた数
値となっており、報告数の評価には注意が必要である。
イ）東京都健康安全研究センターでは、変異株 PCR 検査を実施し、監視体制を強化している。8 月 17 日時点の
速報値で、オミクロン株の亜系統として「BA.5 系統疑い」が、8 月 2 日から 8 月 8 日の週に 94.4％検出され

① 新規陽性者数

ており、都内では BA.5 が、流行の主体となっている。
ウ）東京都健康安全研究センターで、ゲノム解析により、BA.2 系統の亜系統「BA.2.75 系統」がこれまでに 16
例検出されている。また、変異株 PCR 検査においても、
「BA.2.75 系統疑い」がこれまでに 1 例検出されてい
る。従来株と比べ感染性が高いとされる「BA.2.75 系統」の今後の検出状況を注視する必要がある。
エ）第 6 波のピーク時（2 月 8 日、約 18,012 人/日)を超える感染状況が約 1 か月間続く中、就業制限を受ける
者が多数発生しており、医療をはじめとした社会機能の維持に影響を及ぼしている。家庭や日常生活におい
て、医療従事者、エッセンシャルワーカーをはじめ誰もが、いつどこで感染してもおかしくない状況が続いて
おり、自ら身を守る行動を徹底する必要がある。
オ）自分や家族が感染者や濃厚接触者となった場合を想定して、食料品や市販薬等の生活必需品など最低限の
準備をしておくことを、都民に呼びかける必要がある。
カ）職場や教室、店舗等、人の集まる屋内では、エアコンの使用中でも換気を励行し、3 密（密閉・密集・密接）
の回避、人と人との距離の確保、不織布マスクを場面に応じて適切に着用すること、手洗いなどの手指衛生、
状況に応じた環境の清拭・消毒等、基本的な感染防止対策を徹底する必要がある。
キ）熱中症防止の観点から、屋外では一律にマスクを着用する必要はないものの、人との距離を 2 メートル以
上確保できず、会話をするような場合には、マスクの着用が推奨される。
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