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資料3-2-② 鈴木先生提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第95回 8/18)《厚生労働省》
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ある 11。ただし、度重なる免疫逃避能を有する変異株の出現および免疫の減衰の可能性から、オ
ミクロン株を含めた変異株に対応したワクチンの早期の開発および導入が待たれる。
本調査は迅速な情報提供を目的としている暫定的な解析であり、今後も解析を適宜行い、経時
的に評価していくことが重要である。
制限
本調査および報告においては少なくとも以下の制限がある。まず、1 つ目に交絡因子、思い出し
バイアス、誤分類等の観察研究の通常のバイアスの影響を否定できない。特に、ワクチンの接
種が進むにつれて、ワクチン接種者とワクチン未接種がワクチン接種歴以外の部分で異なる可
能性が高くなるが、これによって起こりうる交絡として、過去の感染やマスクの着用状況、感
染のリスク因子と考えられる行動の有無についても変数として解析に組み込んだ(過去の感染
以外の 2 項目は本報告から追加)。2 つ目の制限として、ワクチン接種歴等について欠損値のあ
る者は本解析では除外している。3 つ目の制限として、今回の調査は軽症例を対象としており、
無症状病原体保有者・中等症例・重症例・死亡例における有効性を評価しておらず、ワクチン
の種類ごとの有効性は評価していない。4 つ目の制限として、本研究では陽性例についてウイル
スゲノム解析を実施していない。ただし、BA.5 流行期における解析であり、大部分は BA.5 へ
の感染であったとの想定のもとで実施している。5 つ目の制限として、サンプルサイズの制約か
ら有効率の信頼区間が広いため、点推定値の解釈には注意が必要である。
本調査および報告は以下の研究資金を利用して行われた:


厚生労働科学研究費補助金「新型コロナワクチン等の有効性及び安全性の評価体制の構築に
向けた研究」



AMED 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業「ワクチンで予防可能な
疾病のサーベイランス及びワクチン効果の評価に関する研究」

参考文献
1.

Polack FP, Thomas SJ, Kitchin N, et al. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19
Vaccine. N Engl J Med. 2020;383(27):2603-2615. doi:10.1056/NEJMoa2034577

2.

Baden LR, El Sahly HM, Essink B, et al. Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2
Vaccine. N Engl J Med. 2021;384(5):403-416. doi:10.1056/NEJMoa2035389

3.

Voysey M, Clemens SAC, Madhi SA, et al. Safety and efficacy of the ChAdOx1 nCoV-19 vaccine
(AZD1222) against SARS-CoV-2: an interim analysis of four randomised controlled trials in Brazil,
South Africa, and the UK. Lancet. 2021;397(10269):99-111. doi:10.1016/S0140-6736(20)32661-1

4.

新城ら.新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第一報)
.国立
感染症研究所.https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10614-covid19-55.html

5.

新城ら.新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第二報)
:デル
タ株流行期における有効性.国立感染症研究所.https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019ncov/2484-idsc/10757-covid19-61.html

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