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【資料1】終末期の課題 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27697.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会 がんの緩和ケアに係る部会(第6回 8/31)《厚生労働省》
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地域において緩和ケアを推進するうえでの課題
OPTIMプロジェクトにおいて、多職種地域連携カンファレンスなどのデータから、地域緩和ケアを普及するための課題を網羅的に収集・整理・分析
した結果のうち、「がん緩和ケアに関する地域連携基盤の不備」に関するものと分類された課題。
(OPTIM Report 2012エビデンスと提言 緩和ケア普及のための地域プロジェクト報告書「地域緩和ケア推進のための課題に関する系統的整理」)

多職種・多機関の相互理解の不足やネットワークの未構築、地域における課題の抽出やその解決策を探るシステムの不備等、
地域において緩和ケアを推進するうえで、地域連携基盤の不備に関する課題が挙げられている。
課題の領域

課題

具体例
各職種の役割や機能が分からない
地域の多職種が集まる機会がない

多職種・多機関の相互理解の不足とネットワークの未構築

機関間の相互理解の不足により、業務上の摩擦が生じる
機関、法人、職種を越えた交流がない
知らない人には相談しづらい
地域を俯瞰し、医療・介護資源の情報を把握する機関がない

地域緩和ケアに関する情報を集約するシステムおよびリソース
データベースの不備

地域で緩和ケアに対応可能な機関に関する情報が無い
がん患者の一時預かりが可能な療養病床、介護機関の情報がない
既存のリソースデータベースは最新の情報ではない
麻薬・在宅訪問できる薬局やがん患者のリハビリテーション専門職の情報が無い

がん緩和ケアに
関する地域連携
基盤の不備

地域で問題となっていても相談するところがない

地域における課題の抽出やその解決策を探るシステムの不備

職種や機関を越えた問題の場合の問題解決方法が分からない
課題があっても誰が中心となって解決に向けた活動をするかがはっきりしていない
病院の参加の協力が得られない・アプローチできない

各機関が組織として関与する地域全体の仕組みをつくる際の
利害関係者の調整の困難さ

それまでの人間関係や、政治的・利害関係のために協力が得られない機関がある
大学・がん専門病院では施設全体での了解が難しい(診療科単位の協力は得られる)
誰がリーダーシップをとるかが決まらない。またはある施設・ある人がリーダーシップをとることへの懸念がある
地域の勉強会意見交換の場に医師の参加が少ない

医師の関与の低さ

サービス提供者会議に医師が参加してくれない
医師会に加入していない医師にどう情報や依頼をしたらいいのかが分からない
現場の多職種でカンファレンスを行っても行政・施策担当者がいないので解決に結びつかない

行政の関与の低さ

地域の勉強会や意見交換の場に行政がなかなか参加しない
行政の対応が現場と則していない

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