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資料6 石岡委員提出資料 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27784.html
出典情報 がん対策推進協議会(第80回 9/5)《厚生労働省》
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「新型コロナウイルス感染症の蔓延下におけるがん薬物療法の影響調査」
報告書での考察(概要)
• コロナ禍の影響ががん薬物療法に対して、外科手術ほどの非常に大きい影響を与
えた訳では無いようだが、患者の診療や治療内容に少なからず影響はあったと言
える。
• 各施設において、3学会合同の指針・Q&Aの認知度はかなり高く(91%)、かつ半
数(52%)はそれに基づいたがん薬物療法対応の変更を行っていた点は、COVID19感染症蔓延下において、適正ながん薬物療法を行おうと考える医療者側の意思
が浮き彫りになった結果と考える。
• がん薬物療法の変化に関して、注射薬レジメンから内服薬レジメンに変更が19%、
投与間隔が長めのレジメンに変更が32%、投与時間(院内滞在時間)が短めのレ
ジメンに変更が12%、骨髄抑制の少ないレジメンに変更が22%と目立っていた。
COVID-19感染のリスクを減らす工夫が見て取れた。
• また、薬物療法を受ける患者数の変化に関して、「変わらない」が49%と最多
だった。ここでは結果を示していないが、第1波を調査した際(ただし会員対象調
査なので注意が必要)には、「減少した」が全体の54%と大半を占めていた。本
来治療を受けるべき患者がコロナ禍の影響で受けられてない状況が、第5波の時期
にはその対策が講じられ少し改善された可能性が示唆された。
• 家族等の面会制限や付き添い禁止の影響から、「終末期の患者の診療に苦慮する
ことがあったか?」の設問に対して、かなりあった58%、少しあった34%、と
あった割合が全体の92%を占め、緩和ケア・終末期ケアの影響が多大であったこ
とを認める結果であった。また、かなりと少しを合わせて合計60%の施設で予定
外の在宅ケア・在宅看取りとなったという結果であった。
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