よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料7-1~2    ジメトチアジンメシル酸塩 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00019.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第21回 9/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

それらを踏まえると、OTC 化の意義がわかり
にくい。


が考えられる。


服用中に頭痛等が出た場合、そのほかの重

使い過ぎを防ぐために、添付文書、チェック
シートを活用することにより、適正使用を図り、

篤な原因による頭痛、重篤な疾患の前兆であ

適切な注意喚起を行う必要がある。(短期的課

るという可能性を踏まえて、そのときにどう

題)

するのか。利用期間を例えば1か月にして、1 ○



薬剤師に対して適正使用法及び安全性確保の

か月ごとにずっと購入する、そこのフォロー

ための講習会を開催するとともに、薬局・販売

アップをどうするのか、非常に問題が多い。

店向けに資料を提供する、また、頭痛ダイアリ

効果の判定に時間がかかることから、効果

ーの提供も予定する必要がある。(短期的課題)

判定や受診勧奨をどのタイミングで行うか、 ○

患者からの相談に対し、医師に相談できるよ

また、継続期間や減量について、副作用(眠気、

うな「ネットワーク」を地域ごとに構築する必

消化器症状等)について的確な指導が必要と

要がある。
(中長期的課題)

なる。


NSAIDs のような痛みがある時に飲む薬と ○

発症抑制薬は、痛くても痛くなくても毎日飲

全く違って、継続的に服用する薬であること、

んで、頭痛の回数を減らしたり、程度を軽くし

服用中に頭が痛いときに痛み止めを飲んでも

たりする薬であり、発作が起きたときは、急性

よいか、それらを説明・周知できるか懸念があ

期治療薬として NSAIDs、あるいはトリプタン

る。

を使うよう指導している。したがって、本剤を
スイッチ OTC 化した際は、薬剤師から、発作時、
頭痛が起こったときに使う薬ではなく、頭痛の
ひどい方が発作の程度を軽くするために定期的
に使う薬であることを説明する必要がある。
(短
期的課題)

【販売体制及び OTC を取り巻く環境について】


自動的にインターネット販売に移行するこ
とについても検討が必要である。
スイッチ OTC 化のメリット等



この薬剤は、経験的にも臨床的にも有効性と安全性が確認されている薬剤で、幅広い頭痛をカ
バーしており、OTC 化により治療機会の拡大と健康の増進が期待される。



頭痛診療において一番の問題は、急性期治療薬の乱用、使い過ぎで、薬剤の使用過多による頭
痛、薬剤乱用頭痛が起きることである。本剤は急性期治療薬ではなく、発作の発現を抑制する薬
で、OTC として使えることで、薬剤の使用過多による頭痛の発生が少なくなる可能性がある。



古い薬で、ものすごく有効だというイメージはないが、安価である。頭痛の専門医、指導医が1
回診断した上で、なおかつ薬剤師と一緒に連携していけば、非常に有効になる。



以前に医師の診断・治療を受けた人に限るという縛りの中ではあるが、患者数が 840 万人とい
う状況を踏まえると、スイッチ OTC として社会で重宝される安全性の高い医薬品である。

47/53